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アーカイブ釣行記

過去の釣行記事を復刻しました。

アーカイブ釣行記35~兵庫県南あわじ市福良漁港 2011.11.23

~2011カレイ釣り第2戦~

 11月23日(水)は勤労感謝の日で休日。一方、kisu356さんは会社の定休日ということで休日が久しぶりに一致。本当ならば四国の南へレアな魚種を狙いに行く予定であったのであるが、当日は生憎の雨模様の予報。そんなわけで四国釣行はあきらめたが、折角休日が一致しているのだから、カレイでも狙いに行きましょうか、ということで、全日本カレイの当日にカレイが好調だった南あわじ市福良へ行くことになった。ここのところカレイ狙い3連敗中のkisu356さんと、前回のカレイ釣りで好釣果を得た私の組み合わせ。果たして結果はいかに???

 前日の火曜日、kisu356さん方に午後10時に向かい、エサ店を経て釣り場に到着したのが、水曜日の午前0時過ぎ。全日本カレイの当日に好調だったので、さぞ釣り人は一杯だろうと思い釣り場に向かうと、意外にも誰もいない。少し肩透かしを食った感じにはなったが、とりあえず場所だけは押さえて車に戻って宴会と仮眠。

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 kisu356さんは黒霧島のお湯割り。

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 私はいいちこのお湯割りとコンビニで買ったベーコンで一杯。寒空の中で飲む焼酎のお湯割りがまた、五臓六腑に染み渡る(^^;釣りはこんな楽しみもあるから良いですね。
      二人とも、一合ほどの焼酎を飲んで、ほろ酔い加減で即仮眠。
      気持ち良く寝れました。

 さて、いよいよ釣り。二人とも、午前5時半頃に起床。早速竿を出すことに。

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 美しい朝焼け。あれ?雨の予報じゃなかったっけ?もしかすると、これから天気が崩れていくのかな?

 意外にも朝から快晴に恵まれ、風もほとんどない、いわゆる「カレイ日和」。これはちょっと期待できるのではないだろうか。二人ともワクワクしながら手返しをした。

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 まず手始めはkisu356さん。木っ端カレイとキスのダブルに、kisu356さんは思わず苦笑い?。
 いやいや、カレイがいることががわかって、テンションは上がりモード。

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 またまた、kisu356さん。今度は30センチオーバーです。
 ちなみに、エサは青イソメ。

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 kisu356さんがこの日最大の37センチを上げた直後に、ようやく私にもカレイが!! サイズは29.5センチ。持ち帰って魚拓をとることに・・・・(拓寸 30.3センチ)
      両方とも、やはり青イソメに釣れた。

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 ちょっと小さめだが、kisu356さんにもう1匹。今日は絶好調のkisu356さんです。
 これも青イソメのエサに来た。もしかすると、今日のアタリエサは青イソメかな?

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 まったりとアタリを待つkisu356さん。これぞカレイ釣り!といったスタイルです(^^)

 時合いがあるようでない、強いて言えば、下げ潮のさなかに食っているということ。(干潮は午前10時40分)。これは、込みに変わるとどれくらい釣れるのやら? 期待感が嫌でも膨らんでくるが、唯一の不安点は、アタリエサが青イソメっぽいということ。二人とも青イソメは500円分しか持参していなくて、次の時合いに備えて、青イソメの節約を余儀なくされた。ところが、込み潮に変わるとアタリが全くなくなってしまった。近くのコンビニでおでんを買ってきて二人で食べたり、ラーメンを作って食べたりと、食べる方優先にして時合い待ちをしたが、一向に当たる気配がなし。それどころか、この頃から船がやたらと波止の際を通りだして、引っ掛けられること数回。ひどいときにはほぼすべての竿を引っ掛けて、私の竿があやうく水没しかけた。幸いにも玉網で浮いていたタックルを引っ掛けて回収できたが、ちょっと腹が立ったのは、知らずに引っ掛けたならまだしも、引っ掛けたことを自覚してこちらを見ているにもかかわらず一言も声をかけずにスルーしていく船が多かったということ。相手は職漁船、こちらは遊魚者ということであまり強くは言えないが、それにしてもあまりにも開き直った態度に釈然としない二人であった。よほど釣り人に対して恨みがあったのかな?

 さて、午後になってもアタリはやはり出る気配がない。多く持参したマムシで時合い待ちをしていたが、もちろんこれで釣れるわけもなく・・・・・とりあえずは夕方の満潮まで粘ってみましょうということで、ゆっくりと打ち返しを続けた。

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 時折キスが釣れてきたりで、それなりに魚の気配はあったのだが。

 満潮の一時間前の午後3時過ぎ、私が数少ない青イソメでの集中攻撃をかける前に、kisu356さんにいただいたカレーうどんを食べていたそのとき!!

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 アチャー! 時合いはすでに訪れたようだ。釣れてきたのは立派なランクサイズ、32センチのマコガレイ。あわてて私も打ち返しをしたが、その後カレイは釣れず、午後5時まで粘ってようやく納竿した。

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 kisu356さんはスカリを持参されていて、釣れたカレイすべてを生かしておかれた。なかなか迫力のある釣果?

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 kisu356さん、ランクサイズのマコガレイを手に。kisu356さんは、これでようやくカレイ戦連敗をストップ。

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 結局、夕暮れまでねばってしまいました(^^;

 私にはカレイは1匹しか釣れなかったが、キューセンが来たり、シロギスが来たりで、それなりに楽しい釣りであった。それよりも、kisu356さんと二人で、おでんをつっついたりうどんを食べたり、アホな話をしながら楽しく釣りをできたのが一番よかったかも? この日は雨の予報だったが、結局納竿まで雨は1滴も降らず。天候にも恵まれて、楽しい釣りになった。

 ちなみに、マコガレイの卵の入りは6~7分といったところ。この分だと、12月の上旬あたりがピークになるかも? 少々往来する漁船には気を遣わなければならないが、それ以外は至ってのんびりと釣れる福良周辺に、あなたも釣行してみませんか?

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アーカイブ釣行記34~兵庫県明石一文字 2011.10.29~30

~大物バトル関西参戦記~

 兵庫協会・関西サーフさんと言えば、我が北斗サーフの大先輩のクラブ。歴史があって素晴らしい経歴を残されている、兵庫協会を代表するクラブである。その関西サーフさんが主催された、「大物バトル関西」に、10月29日(土)から日曜日にかけて参加してきた。お相手は、神戸投翔会のククレカレイさん、神戸伊弉諾SURFのマスター。

 まず初日。土曜日の朝9時頃に大阪を出発、高速道路の渋滞をかいくぐって、明石一文字の渡船店がある明石釣りエサセンターに到着したのは、午前11時前。とりあえずセンターにてエサを購入し、渡船乗り場の市役所横砂置き場に移動して、市役所の有料駐車場に車を停めた。そして、午前11時に、ククレカレイさんとともに明石一文字に上がった。この時点でマスターはまだ仕事中。夕方から合流することになっていた。

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 ここが明石一文字。私自身がこの一文字に上がるのは、実に20年ぶりくらい? 最近マコガレイが好調とのことで上がることにした。

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 これは内向きの風景。この方向でも良型のカレイが上がるとのこと。

 釣り開始は午後0時なので、とりあえずククレカレイさんと昼食を取ったり、ダベったりで時間をつぶし、午後0時きっかりに釣りを開始した。
 エサ取りが多いと聞いていたが、持参したエサが塩マムシ、塩コガネムシ、そしてユムシということもあり、エサ取りはそれほどでもない様子。巻き上げると、ユムシはもちろん、塩エサの方も残って上がってくる確率が高かった。沖向きは潮目がくっきりと出来ており、いかにも釣れそう。

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 この潮目でテンションが上がらないカレイ釣り師はいないだろう。沖と岸近くの流れが当たって、それは見事な潮目を形成。

 2本バリに、エサはユムシのハーフカットと塩虫を使用。ユムシはエサ取りに強いというメリットはあるが、果たしてマコガレイに有効なのかどうか疑問を持ちつつ、それでも、エサがハリに残らなければ意味がないと自分を言い聞かせて投げ返しを続けた。ところが、このユムシが思わぬ効果をもたらすとは、このときは思いもしなかった。それにしても、ユムシのハーフカットの調理。中から汁がプシュ~、内臓がグニョグニョ~と出てきて、あ~気持ち悪る~~(>_<)

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 まず釣れたのは28センチクラス。30センチには足りなかったが、とりあえずの1匹にほっと一息。釣れるとは思ってもみなかったので、アタリは取れず。ちなみに、エサはユムシと塩コガネの両方を食っていて、「こいつはどちらを食いたかったのかな?」としばし疑問を感じた。が、とりあえずユムシが口に入ったということで、少し自信がついてきた。

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 あれ?糸がふけてるぞ~、と巻き上げて釣れた2匹目、32センチマコガレイ。1匹目とほぼ立て続けに釣れた。早くも時合いか!!このカレイは、見事にユムシを食っていた。

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 実寸32センチのマコガレイ。久々のランクマコに、心もホットになったのは言うまでもない。

 さて、まだまだ釣れ続くかと思いきや、アタリがなくなってしまった。まだ釣れていないククレカレイさんもジリジリと気持ちが焦っている様子。まあ、そのうち釣れるでしょ。

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 ほら、釣れた~(^^; ククレカレイさんの1匹目は、ランクには届かず(28センチ)残念だったが、それでもカレイが釣れると、こんなに素敵な笑顔になるのです。カレイは釣り人を一番ホットにさせる釣り物ではないでしょうか。

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 そして、ついにランクゲット!! ホットを通り越して、オチャメなククレさんです(^^; このカレイは32センチありました。

 今日は二人でいったい何匹のカレイが釣れることやら・・・・なんて心配をすると釣れなくなるのはいつもの通り。しばらくはアタリもない時間が過ぎていった。
 
 さあ、午後4時を回って、夕方の時合いが近づいてきた。というより、日が短くなって、もうすでに夕マズメといった感じ。今日の目的は、日があるうちはカレイを狙い、日が落ちてからはユムシやコウジでマダイやスズキ、クロダイなどの大物を狙う予定であったので、そろそろ大物仕掛けにチェンジするタイミングを計らなければならない。第一目的のカレイはすでに釣れているので、あとは夜釣りで大物が釣れれば言うことがない。そんなことを考えながら手返しをしようとしたら・・・

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 折角の大物なのに、アタリが取れず。私得意のアタリ見逃し。このカレイも、当たりエサはユムシのハーフカット。

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 こんな大きなカレイを持った写真なんて、いつ以来?そういえば最近カレイに縁がありませんなあ。

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 実寸38センチ。(翌日の検寸では、37.?センチ。)

 この後さらに29センチが1枚釣れて、私は合計4枚(ランク2枚)、ククレさんは2枚(ランク1枚)で夜釣りに突入。午後4時頃から合流したマスターは、結局釣果なし。私からこの釣り場を誘った手前、ちょっと申し訳ない気が・・・・(^^;

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 折角なので、夜釣りの前にマスターの雄姿を(笑) いつも元気に釣り場に向かうマスターです。

 さて、期待の半夜釣りは、 私がマダイの28センチを釣ったのみで、期待を裏切った結果になってしまい、そのまま午後9時に納竿。
 渡船から降りたあと、
 ククレさん「明日は林崎で勝負やから、今から家に帰って仮眠や、仮眠!!」
 という言葉を残したククレさんと別れ、マスターとこの後の釣り場の相談。初日は私がマスターに無理を聞いてもらったので、ここからはマスターの言うとおりにします! ということで、結論をマスターにゆだねたところ・・・
 マスター「折角釣れてるんやし、明日も朝から一文字に渡りましょか~?」
 と、意外な答え。というわけで、朝までの夜釣りはせず、マスターと銭湯で一風呂浴びたあと、朝霧にあるガ○○にて宴会(^^; ビールを満腹飲んで、そのままガ○○の駐車場で仮眠・・・・・・・・

 翌朝、マスターとともに明石一文字に渡った。ククレさんは林崎で予定通り勝負するとのこと。

 おっと、左隣に見覚えのある方が・・・・・

 「昨日、ここでカレイが好調やったと聞いてね。」

 なんておっしゃるのは、兵庫協会Rキャスターズの会長をされている、松尾さん。さすがに情報収集が早い!! って、ククレさんから聞いたのかな?

 一文字の東のコーナー(昨日私が釣った場所)に松尾さん、その西隣が私、そして、そのまた西隣にマスターと、3人が並んで戦闘開始!!昨日の当たりエサだったユムシのハーフカットをメインに、撒きエサ感覚で塩コガネ、塩マムシをたっぷりとハリに刺して投入した。

 しばらくして、左隣の松尾さんがタモ入れをされている!!

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 55センチのスズキ。昨日私が同場所で粘ったにもかかわらず、スズキは釣れず。
  松尾さん、それ、私が釣りたいんですぅ(>_<) ただ、松尾さんがおっしゃるには、
  「これが釣れてもしゃーないんや、カレイを釣らな、カレイ!!」 

 私が釣りたいスズキを見てちょっとショック? ただ、魚の活性が上がってきたのかもしれないので、めげずに頑張って手返し。すると・・・

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 今回の釣りでは、私はよほどカレイづいているのか、またしてもマコガレイが。もちろん、これもユムシ。そして、もちろん、アタリ見逃し(^^;

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 30センチジャスト。

  今回釣れたマコガレイはすべてメスだったが、まだ真子はほんの指先程度。産卵の時期はまだまだ先と思われる。

 ところで、投げ釣りではない釣り人が、内向きの際のチョイ投げで、30センチほどのカレイを立て続けに釣った。マスターはそれをみてたまらず2本の竿を内向きへ。マスターの釣り座のすぐそばに内向きの下の段に降りる階段があるものの、2本を内向き、2本を外向きに投げているマスターは忙しそう。だが、その甲斐があって・・・・

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 ようやくマスターにマコガレイ。28センチほどだったが、ようやく釣れたカレイに、マスターもほっと一息。
ところが、その直後、この写真の奥で釣っている松尾さんが、玉網を掲げてオーイ!!と呼ばれた。

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 早速駆け寄ってみると、玉網には大きなマコガレイが!! 実寸38センチほど。やっぱり釣れるときには釣れますねえ。これにて、松尾さんは大会に提出する2匹を確保。

 この日は潮の状況は抜群だったのだが、カレイのアタリは少なく、やや期待はずれに終わった。だが、真子の感じからして、まだまだ最盛期とは言えず、これから12月の声を聞くまではマコガレイは十分に狙えると思われる。11月の中旬にもなると淡路島や四国などでもカレイが釣れるようになるので、キャスターは分散するのでは?というのが私の予想。嫌な場所取りが一切ない、この明石一文字は、これからねらい目になるのではないだろうか。

 さて、大物バトル関西の成績の方は? 

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 担当の方にわざわざ写真まで撮っていただいて、ちょっとうれしかったりして(^^;

 マコガレイ2枚で、25位。だが、審査でカレイを持った写真を撮っていただいたことが果たしてあったかどうか。私には十分すぎるほどの成績だ。

 対象魚のS割ということで、私のカレイではとてもとても上位に入賞することは不可能だった。だが、こういった大会があったおかげで私はカレイを釣ることができたわけで、その点では関西サーフさんには感謝、感謝。気持ちよくカレイシーズンを迎えることができて、気分は上々。さて、次はどこに何を釣りに行きますかな???

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アーカイブ釣行記33~三重県熊野市新鹿大和岩、和歌山県串本町 2011.10.8~9

~決めるで!250号!!~

 250号を釣り上げた後から「決めるで!!」なんていう題にするのもずるい気はするが、それほど釣行前のモチベーションが高かったということでお許しを(^^;

 7月から大物号数248号でストップしていた私は、もういい加減決めてしまいたいと思っていた。8月、9月はスズキで失敗したので、頼るべきはキューセンかヒラメしか残っていなかった。スズキも含めて、この3魚種はAランク(最低寸法)に空席があるためだ。それで、今回は兵庫協会KCサーフのhedai隊長にお願いして、キューセン狙いにお付き合いしていただくことになった。ただ、夜釣りもやはりしてみたいという隊長の提案で、夜釣り場所は私が決めることになった。私の狙いは、昼間にキューセンのA、B、Cランク(敢えて、Dランクとは書かず)、隊長は同じくキューセンのCランクと、夜釣りでDランクのマダイを狙うことになった。キューセン狙いの場所はお互い言うともなく新鹿の大和岩に決定していたが、夜釣りの場所がなかなか決まらなかった。本命の引本は、我がクラブのゆうたろうさん情報で白濁りでアタリが少ないことがわかっていたから、引本をはずしてポイントを決めなければならない。紀東方面の夜釣りは私的にはどうも触手が伸びず、必然的に南紀方面ということになった。

 第1部 紀東 キューセン編
 
 10月8日の午前0時前、我が家に隊長が迎えに来てくださった。ただ、ナビが故障中とのことで、私の車「豊穣の女神号」で行くことに。 

 9月初めの台風12号の影響で、国道169号線の、いわゆる「大台越え」が一部通行止めとのことで、名阪国道、伊勢自動車道経由にて一路紀東を目指した。第1部の釣り場は新鹿の大和岩。エサは隊長が購入してくださっているので、私は渡船の予約係。キューセンと夜釣りと、2ヶ所の予約はすでに完了済み。

 深夜ということで、順調に走行でき、午前3時には渡船乗り場に到着できたので、2時間ほど仮眠。そして、午前5時半に乗船した。

 当日の潮は若潮、串本標準で午前9時半が干潮と、決してあまり良い潮とは言えない。隊長も、この釣り場では下げ潮で釣った試しがない、なんて不安になる発言。時合いがあるとすれば、下げ止まりからの返しの潮かも?と意見がまとまって、とりあえずのんびり釣ることにした。のんびりとは言え、私はとてもそんな気持ちになれなかった。何せ、250号がかかっているのだ。現在248号。何とかキューセンを2匹釣り上げて決めなければ・・・・そう思って、手返しする手にも力が入った。

 ところが・・・・

 下げは釣れないのでは?といった予想を覆して、竿出し直後から隊長が絶好調!! 立て続けにA~Cランクキューセンを3匹釣り上げて、午前6時半時点で早くも3対0。さすがに、大和岩に精通される隊長はキューセン釣りが上手だ。というか、タックルに私との差があったのも大きな原因かも? 隊長はナイロン3号で遠投主体なのに対して、私はPE3~4号で遠投があまり効かない。遠投主体の隊長が、A~Cランク3匹仕留めた同じ方向に投げるのだが、どうもポイントに届いていないようだ。それで仕方なく、いつも私がキューセンを釣り上げている、左方向主体に、目一杯飛距離を出して釣りを続行した。左方向なら多少飛距離が落ちてもキューセンのポイントがあるので、いればアタリがあるはず。そう信じてアタリを待つ間も、気持ちが焦る、焦る。そして、ようやく・・・・

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 当日の釣り座。岸に平行に、遊木漁港方向に投げている。隊長は、私よりも右の釣り座から、岬の先端方向に遠投で攻められていた。

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 午前6時50分に、ようやく1匹目。26.6センチキューセン(拓寸)。これで249号!
いよいよ250号に王手だ!!

 ようやく大物号数が伸びて、249号。やれやれ、やっと釣れた。だが、ここからあと1号を加えるのにどれほど苦労しなければならないか、そんな予感もはたらいて、249号を喜ぶまもなく、手返し、手返し。ところが、そんな「250号リーチ状態」は、そう長くは続かなかった。

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 来た~!! これが私の記念すべき、250号!! 

 二人合わせて当日の一番小さいサイズではあったが(一応実寸で26センチはクリアしていた。)、貴重な貴重な1匹。 サイズは26.4センチ(拓寸)

 殊勲打を放ったのは、何となく予期していたキャスティズム。 

 なんと、249号を釣り上げてから、わずか1時間後のことであった。あまりにもあっけなく釣れてしまったので、全く実感がわかず、隊長に何枚も写真を撮っていただいて、ようやくちょっと実感が・・・・ 釣り上げた瞬間・・・やっぱりうれしかったんやろな。

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 249号(上)、250号(下)の揃い踏み。サーフに入会して以来24年、コツコツと積み上げてきた大物号数が、ようやく250号に到達した。下のクーラーボックスは、私が所有する最も古いクーラー、プロバイザーシンクーSXU20L。もうかれこれ20年選手かも?
 

 今回の釣行は、長年の相棒であるコイツを連れて来てやりたかった。

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 そして、さらに1時間後の干潮直前に、251号となるキューセンBランクを追加。キューセンのAランクは上の2匹で終了なので、このキューセンがAランクなら、キューセン初の特別大物になるところであった。この状態で3匹目がBランクなんて、なんだかつきすぎている? 

 ところで、ここ大和岩で初めてTⅡでキューセンが釣れた。今まではキャスティズムばかり。もっとも、キャスティズムは引き釣り主体と積極的な竿なので、よく釣れるのは必然なのだが・・・・

  お!! よく見ればミドレンジャー? さすが!!我がチームの4番バッターだ。

 この後、隊長もさらに1匹追加。2人合わせてキューセンが7匹という好釣果。この調子でいけば何匹釣れるのやら・・・・

 なんて思っているとアタリがなくなるのはよくある話。期待の干潮からの返しの潮は期待を裏切って全くアタリがなくなり、午後1時に迎えの渡船に乗り込んだ。
  結局、今回の大和岩では、メイチダイやカワハギは1匹も来ず、来ればキューセンというめずらしい釣れ方であった。

 船着場に上陸後、すぐに車に荷物を積み込んで移動。新宮市内の「○○家のギュー丼♪」で遅い目の昼食を取り、次の目的地に向かった。

第2部 南紀 マダイ編

 実は、以前から私が気になっていた波止があるのだが、その波止の横に一文字防波堤があって、一度上がってみたいと思っていた。ただ専門に渡す渡船がなく、半ばあきらめていた。ところが、ネットで調べてみると、その近所に磯渡しの渡船があることが判明、ダメ元で問い合わせてみたところ、「渡してもいいよ。」との心強い返事。ただ、その後の言葉を聞いてちょっとがっかり。「渡してもいいけど、10月1日からエビ網(刺し網でイセエビを取る漁法)が始まるから、夜釣りは無理とちがうかな。」ほな、あかんやん。私は心の中でつぶやいたが、そのつぶやきが出るのと同時にこんな言葉も。「満月前後は、漁は休むけどな。」満月前後は休み?私は一度同行者と相談します、と言って一旦電話を切り、早速月齢を調べてみた。それによると、10月12日が満月。ということは釣行日の9日は一応満月周り?私はさらにネットで「エビ網漁」について調べてみた。するとあったのだ! エビ網カレンダーが!! それによると、10月7日から15日までは休漁となっている。やった!! そして、翌日もう一度くだんの渡船店に連絡。すると、ご主人もわざわざエビ網漁の日程を調べてくださっており、釣行日の9日はエビ網は休漁と判明した。そして、今回の釣行につながったというわけだ。

 さて、渡船は午後3時に予約してあったが、少し遅れそう。渡船店に遅れる旨連絡を入れておいて、渡船乗り場に到着したのは、午後3時半頃。早速船に乗り込み、一文字へ。約5分で到着。間近で見る一文字は、えげつなく足場が高い。内向きで6mほどあるのに、(つまり、鳥取一文字くらい?)外向きはさらに2m以上かさ上げされていて、外向きで釣るとなると8m以上の高さがあることになる。もちろん、玉網は届かない。かと言って落としダモなんていう気の利いた物は持ち合わせていないし、もし仮にあったとしてもおそらく使いこなせないだろう。超大物が来たときのことを考えて、隊長と連携プレイの打ち合わせを綿密にしておいた。大物が掛かったら波止の端まで移動し、下の段で玉網を構えてもらって、下の段からすくってもらう。こういう段取りにした。なので、玉網は下の段の端に置いておくことにした。80センチオーバーのマダイや60cmオーバーのコロダイ、イシダイの実績もあるとあって、仮にそんな大物が来なくても気を楽にして釣ることができる。段の上に上がるには、渡船店で拝借した脚立を利用する。エサ付けのたびに脚立を上り下りしなければならず、ちょっと面倒くさい。

 とりあえず、カワハギなどを狙って明るい間から釣りを開始したが、どの方向に投げてもサバフグが沸いていて(隊長が1匹、30センチほどのサバフグを釣り上げたことから。)ハリスやモトスが切られて上がってくることがしばしば。このフグが夜もいるとなると、釣果に黄色信号がともる。ちょっと心配になってきた。

 だが、暗くなる頃にはなんとかサバフグもいなくなって、エサがそのまま返って来ることが多くなった。これを見て、仕掛けを太仕掛けに、エサをタイムシ、本コウジに順次替えていく。ところが今度は、エサ取りもない状態が続きだした。釣り開始がちょうど満潮の午後4時頃、干潮が午後9時半だから、夕方の時合いはあまり長くない。暗くなってから2~3時間勝負とみて、真剣に投げ返す。すると、ある竿を煽ると魚の感触? なんだなんだ?! もしかすると居食いかな?

 釣り座は高場、本拠地は段下にあるので、取り込みはいちいち脚立(渡船店で拝借)を上り下りしなければならず、面倒なことこの上ない。ただ、魚のサイズが小さいので、簡単に抜き上げ成功。

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 とりあえずマダイと呼べるサイズ?を確保。だれですか?!チャリコと言ったのは??30センチあれば、とりあえずこうしてメジャーを当てて申請写真が撮れるから、このサイズでいいの!!

 小さいながらもマダイが釣れて、ちょっと安心。隊長も私も、張り切って打ち返す。すると・・・

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 ありゃま、サイズダウン(>_<) でも、釣れたことが一番のモチベーションキープなのだ。サイズUPを目指して、さらに打ち返し。
(このマダイは、拓寸31.2センチになった。)

 その後、隊長が40センチオーバーらしきマダイを手元まで引き寄せながらバラすというアクシデントがあったりで、その後はアタリは止まってしまった。夕方には風がゆるかったのに、午後8時を回ると段々と風が強くなって、気温も下がってきた。とりあえず、明け方の満潮に備えてテントを立てて仮眠しましょう、と隊長と意見がまとまり、二人のテントを立て始めた。とそのとき・・・・・ドラグが鳴る音!! どうやら私の竿らしい。立てかけたテントを隊長に預け、私は竿に駆け寄ってドラグが鳴った竿を手に取り、合わせてみた。

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 マダイ、32センチ。何か作業をしているときに限って、釣れてしまうものだ。
このマダイを機会に、竿を全部上げて仮眠体制をとることに。

 「隊長~、竿を全部上げてしまうから、それまでテント作業待ってください!」

 そう言って、先ほどの竿の隣の竿を上げると、意外にも魚の引き。え?もしかすると、先ほどのドラグはこいつ???

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 ようやくサイズUPの37センチ。

 そして、さらにその隣の竿を上げると、またしても・・・・・

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 マダイ、32センチ。
これって、入れ食いって言うのかな?

 ここで、さらに打ち返すと釣れていたのかもしれないが、もうマダイが5枚も釣れてしまって、これ以上欲張っても・・・ということで潔く仮眠することに。とにかく、前日も2時間くらいしか寝ていないので、もう眠くって(^^; ただし、隊長はこの時点で獲物0。だが、眠さは一緒だったみたいで、二人ともテントで仮眠することにした。明け方のデカマダイに期待!!

 午前2時前に起床。やはり起きぬけは寒い。どうせ今は時合いじゃないだろう、と思いつつアルポットを用意して、湯を沸かした。湯が沸くのを待つ間にノロノロとエサをつけて投げ返し。ところが、うまくいくときはこんなもの? カップ麺で暖を取っているときに限って、ドラグがジャーッ!!と鳴った。え?まだ時合いは続行中???

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 これが、本日最長寸のマダイ、42センチ。
そう言えば、釣れるマダイはすべて天然物。
しかも、外道は一切釣れず。釣れればマダイというめずらしい現象。以前に広島のYさんと出かけた、鹿児島の谷山一文字以来のマダイ爆釣だが、あのときに比べれば、はるかに型が小さい。隊長と打ち合わせをした取り込み方法を実践できずに、ちょっと残念?

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 さらにドラグを鳴らして、35センチを追加。というか、結局このマダイが締めになってしまった。私のマダイは合計7匹。ただ、期待の大型は来ず。不思議なことに、隊長は結局マダイ0という結果に。仕掛けもエサも投点もほとんど同じなのに、なぜなのか未だにわからない。

 このマダイが釣れたのが、午前2時半頃。満潮の約1時間半前。

 期待の満潮の前後は、意外にもアタリは一度もなし。Dランクを狙う隊長は、結局大物は不発に終わってしまった。

 そんなわけで、午前6時過ぎには納竿して、午前6時半過ぎに帰りの渡船に乗り込んだ。

 その後、時間もエサも余っているし、隊長が夜釣りの釣果が良くなかったということで、別の場所で延長戦を2時間ほど。ここではたいした釣果はなく、午前10時には現地を後にして帰路についた。

 さて、この一文字波止。この釣行記に名前を書こうと思ったが、一文字の隣にある地からの波止が釣り禁止ということで、HP上に公開することは控えることにした。一文字波止も禁止にされるわけにはいかないからだ。ただ、全く非公開というわけではなく、HP上にあるメール問い合わせにて尋ねていただければお答えさせていただくということにしておこう。

 ようやく達成した250号。その250号を祝福してくれるかのようなマダイの釣果に、私自身少し驚いている。おそらく、一生の思い出に残る釣行になったに違いない。250号を過ぎてまた新たな旅立ちになるとは思うが、そんなに気負わず、いつもどおりの投げ釣りをこれからもしていこうと思っている。

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アーカイブ釣行記32~和歌山県由良町戸津井漁港 2011.9.11

~故 小林正卓北斗サーフ初代会長追悼月例会釣行記~

 ここ数年、秋の月例会は中紀のエソ狙いと相場が決まっている。いやいや、言い直すと、本当はマゴチやエソ、スズキを狙うはずだがエソが釣れてしまう、ということだ。今年もいつものように、ありみつやんか氏、安原氏をともなって、今では十八番とも言える有田川一文字を目指そうとしたのだが、先日の台風12号の影響はおそらくまだ残っているはず、と有田に向かうのは3人とも二の足を踏んでいた。それでも、ここ数年の有田川一文字の好調が忘れられず、とりあえずは有田川尻を目指して、その状態で他の目的地を目指そう、ということで、午後10時過ぎにありみつやんか氏の自宅を出発。

 

 深夜過ぎに有田川尻に到着してみると、予想通り泥濁り。え?これが本当に台風から1週間も経った川なの? それが正直な感想。流木やゴミが沢山浮いていて、キチヌなら何とか釣れそうな気がするが、川面を見ているととても釣りをしようという気持ちにはなれない。それは、ただ単に泥濁りだから、という理由からではないのは、読んでくださっている方にも想像していただけると思う。

 

 ありみつやんか氏、安原氏(そう言えば、今年の月例会は、このメンバーでしか釣行していない・・・・)と相談。どうしようか。有田川を見ていると、他の河川の川尻も同じ状態ということは容易に想像できる。(ちなみに、帰り道に高速道路から見た紀の川も、同じく泥濁りだった。)ということは、川から離れた場所を目的地にしなければ・・・・衣奈や阿尾、戸津井など、様々な案が出たが、最終的に、久しぶりに戸津井をのぞいてみよう、ということで意見が一致。戸津井は10年ほど前にエソやヒラメ、マゴチでフィーバーした釣り場。当時は港内にも大量のエソが入り込んでいて、港内の波止からもランクエソが容易に釣れることで賑わっていた。そして、たまに釣れるマゴチやヒラメもでかい! ところが、新しい道が作られて、戸津井漁港の上に新道の橋が開通してからは、そのフィーバーはピタッと止んだ、そんな言わば今では「過去」の釣り場である。

 

 由良町に入って、門前の交差点を右折。衣奈を左折して戸津井を目指そうとしたが、門前を曲がって数kmのところでなんと通行止の標識が!! 通行止なら門前の交差点に表示するべきやろ~、と3人でブツブツ言いながら、由良から大引経由で戸津井を目指すことになった。このルートをご存知の方は多いと思うが、とにかくクネクネ道がずっと続く、結構ハードなルート。私は安原氏の車の後部座席で横になっていたが、それが良くなかったらしく、しっかり車酔い。戸津井漁港に到着して、早速釣り場を目指すありみつやんか氏、安原氏を見送って、私は夜釣りを諦めて仮眠しておくことにした。

 午前4時過ぎに起きて外に出てみると、ありみつやんか氏、安原氏が黙々と釣っている。夜の間は海毛虫の猛攻で、かろうじて安原氏がチャリコを2匹釣ったとか。仮眠が正解だったかな?と思いながら、私も荷物をかかえて釣り場に着いた。

 釣り開始は午前5時前。実は今日は作戦を立てていて、(本来は有田川一文字での作戦だったのだが、戸津井でも実行することにした。)2本を置き竿にして、1本は代打キャスティズムで塩イワシの引き釣りを試みることにしたのだ。そして、港内向きで、エサのコアジを調達すべく、サビキ釣りの道具もセット。とりあえずイワシを投げ込んでおいて、サビキ釣りを開始。サビキ釣りは、暗い間はアミエビをカゴに入れなくても食いつくほど食いが良かったが、安原氏が早速エソを釣り上げるのを見て、こうはしていられないと、サビキ釣りを放っておいてイワシエサの付け替え。アジに替えようと巻き上げたつもりでなんとエソの手応え。

 

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 とりあえず対象魚確保。今日の月例会対象魚は、S割(スーパーランク割)の1匹長寸だ。

 

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 有光氏にもエソ。それにしても、サイズが物足りませんなあ。

 

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 安原氏にも釣れたが、釣れた瞬間の写真はなし。ついでに、現在の先端風景。

 

実は、このエソの時合いのおかげで、サビキ釣りをすっかり忘れてしまっていて、気がついたときにはアジはどこかに行ったのか、すっかり姿を消していた。ただ、アジでも塩イワシでも、エソの食いに差はあまりなく、釣り上げたアジをバッカンに生かしつつ、塩イワシを使うといったスタイルで、アジもそんなに沢山必要なかった。だが、サビキ釣りは釣れている間に釣らないと釣れなくなる、ということは大いなる反省・・・・・
 さて、折角の時合いのこの頃より、どうも私自身が「もよおしてきた」感じで・・・・(^^;  後ろ髪を引かれつつ安原氏の車に乗って、港の奥にあるトイレにGO!

 

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 戸津井漁港の公共トイレ。綺麗に清掃されていて、とっても気持ちがよいトイレです。もちろん、身体が不自由な方用の洋式トイレも完備。

 

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 トイレ横護岸から港の橋付近を望む。昔の面影を残す部分と新しい部分と。

 

さて、お腹もすっきりしたところで、急いで釣り場に戻った。まだ、時合いが継続中と見て、手返しをするためにまずキャスティズムを手にした。すると、横にありみつやんか氏が寄ってきた。

 

 あり「あれ? 今日はめずらしくキャスティズムを使ってるねんな? どうしたん?」

 

 ふぐ「いざとなったら引き釣りができるように用意してるねん。代打桧山、もとい、代打キャスティズムや。」

 

 そう言って巻き始めると、あれ?なんだか重いぞ。

 

 ふぐ「引き釣りなんて言いながら、置きっぱなしにしておいたら何か掛かってるわ。」

 

 結構な締め込みの上にロッドが柔らかいキャスティズムなので、釣り味が良いこと。しかも、ラインがPEなので、糸がキュンキュン鳴ってドキドキものだ。

 

 ふぐ「なかなかええ締め込みやわぁ、このエソ。」

 

 そんなことを言いながら、すっかりエソと思い込んで気楽に巻いてきたのだが、なんと浮いた魚はマゴチではないか!!

 

 ふぐ「うわ~、マゴチやマゴチ。みっちゃん~タモやタモ~!!」

 

 そして、急いですくってもらって・・・・・
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 トイレから帰ってきたら魚がついていて、エソかと思っていたらなんとその魚がマゴチ!これはウン が付いたとしか考えられない(^^; マゴチ50cmオーバー。追悼大会にふさわしい獲物だ!!引き釣りをするつもりで用意した代打キャスティズム。しかも、トイレの間の置きっぱなし竿で釣ったものだから、 「なんやかんや言っても、置き竿で釣れてるやん」とか、  「アタリも見んと釣れたんかい!」と
周りからはミソクソに言われて散々。だが、結果がすべてなのだ~(^^)これで、大会優勝間違いなし?!

 

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 帰宅後に撮影した申請用の写真。50cmを2~3mmオーバー(^^)

 

 その後、たまにアタリがあるものの、3人ともランク切れのエソが釣れるくらいでもうひとつの状況。かつての戸津井はこの朝の時合いに大きいエソがバタバタと釣れたものだが、やはりそんなかつての大釣りはもう無理なのか、マゴチが釣れたとは言え、3人とも少々物足りない気分で釣りを続けた。
 まだ午前7時過ぎだというのに、日差しがものすごく強い。暑さもピークに達してきて、釣りもあと1時間くらいかな、とあきらめムードが漂ってきたそのとき、安原氏の竿にドラグを派手に鳴らす良いアタリがきた!!最初は軽そうに巻いていたのだが、途中から締め込みがきつくなって、

 

 安「今日一番の強い引きですわ~。」

 

 なんて言いながら、気持ち良さそうに巻いている。で、上がってきたのは・・・・

 

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 おお~、これが戸津井の真骨頂!! 実寸47センチオーバーの立派なエソだ。拓寸だと、もしかするとDランク(50cm)?
それにしても、汗びっしょりの安原氏。それでなくても汗っかきの安原氏。見ているだけで暑そう(^^;

 

よかったなあ~、なんて祝福しつつ、もう暑いしこれくらいでええやろ~。と、大物が釣れてまだやる気の安原氏を残し、2人は納竿することに。ところが、納竿間際に釣れることはよくある話で・・・・

 

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 納竿のために巻き上げた竿に、Aランクのエソ。マゴチも釣れたし、これで十分?

 

そんなわけで、実釣時間がたったの3時間ちょっと、という極短時間の釣りであったが、マゴチを含めランク物3匹(ありみつやんか氏は、エソBランク1匹、Aランク1匹、安原氏は、エソCランク1匹とAランク1匹。)と、そこそこの成果をおさめて、審査会場の紀の川SAに向かった。

 

 

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アーカイブ釣行記31~三重県熊野市新鹿大和岩、鬼ヶ城、和歌山県新宮市王子ヶ浜 2011.7.28~30

~今年最大の天王山?!~

このタイミングを、数ヶ月前から狙っていた。吹奏楽コンクールが終わったら即出発し、翌日に休暇を取って釣りに行く。それが何とか実現した。

 今年の前半戦はことのほか調子が悪く、5月の枕崎のマダイ以外はほとんど魚すら釣れない状態が続いた。私ごときの人間がこんな言葉を使っても良いのかどうかわからないが、いわゆる「大スランプ」。このスランプが始まった頃から、コンクール後の釣行についてはすでに計画していたのだ。

 7月の初旬に思い余って淀川へキチヌ狙いに行き、なんとか3匹の大物を確保。これが呼び水となり、熊野新鹿でキューセンを2匹釣り上げて久しぶりに大物号数更新。折角調子が上がってきたものの、この頃からコンクールの練習が忙しくなり、土日や連休は練習でつぶれる始末。ただ、この上がり調子を崩したくなかったので、練習終了後に淀川へ行ったりして、キチヌ狙いで調子をキープしておいた。そして、満を持して今回の釣行。

 さて、問題は行き先。最初は愛媛や隠岐も視野に入れたが、なにぶん単独釣行。費用をできるだけ抑えて、しかも狙い魚も多岐にわたるとなれば、紀東方面しかない。実はこれも以前から計画済み。しかも、キューセンが釣れると大物号数もUPするわけで、あとは大物ができるだけ釣れるプラン?を考えた結果、以下のようになった。

第1ラウンド 28日半夜・・・・・新宮市王子ヶ浜にてニベ狙い
第2ラウンド 29日日中・・・・・熊野市新鹿にてキューセン狙い
第3ラウンド 29日半夜・・・・・熊野市鬼ヶ城にてシロギス狙い
第4ラウンド 30日未明・・・・・そのまま鬼ヶ城 または 再び王子ヶ浜

 かなりの強行軍ではあるが、ここは自分の気持ちを奮い立たせて自分の描いたビジョンを実現するのみ!と心に言い聞かせ、コンクールが終了した28日の午後3時頃自宅を出発。このプランで問題になるのはエサの調達。自宅からのルート上にエサ店はあるものの、質や量にやや難点がある。逆方向の尼崎のエサ店に行くには時間がかかりすぎる。そこで、ルートははずれるが、数店舗に電話をしてみた。

Fエイト・・・・・「マムシは入荷していません。」「・・・・・」
I吉・・・・・「マムシはないですねえ。」「・・・・・」
FM泉大津店・・・・・「マムシ、ありますよ~。」

 今回の釣行でのカギはマムシ。キューセンを狙うには絶対に必要なエサだ。マムシさえあれば、あとは何とかなる。そこで出発後、まずは近畿道、泉北道を通ってFM泉大津店へ。少しルートは外れるが仕方ない。

 FMでは、マムシを3000円、アオイソメ2000円、ユムシ20匹を購入。これで延べ3日分。少ないように感じられるが、なにぶん費用を抑えるという目的から不安を抱えつつこの量にした。マムシはもちろんキューセン狙い。アオイソメは鬼ヶ城のシロギス狙い。鬼ヶ城ではマムシやチロリは不要。釣れなくはないのだろうが、アオイソメ以外だと、ゴテンアナゴなどの外道率がかなり跳ね上がってしまうのだ。また、シロギス狙いにはアオイソメだけで十分!という持論も証明したくて、アオイソメを購入した。2000円分がなくなれば、半夜釣りは終了ということで、量的にも2000円でOK。ユムシはもちろん、ニベ狙いだ。
 その後、再び泉北道、近畿道、南阪奈道を通って、葛城インターから通常ルートに戻った。高速道路はこれだけ。後は一般道だけだ。

 第1ラウンド 新宮市王子が浜

 道中順調に走行を続け、午後7時過ぎに新宮市王子ヶ浜に到着。実はこの釣り場は今回初めて。他クラブの方が良く好釣果を得ているのを見て、いつかは訪れてみたいと思っていた。道もナビと事前情報のおかげで問題なく、王子ヶ浜横の駐車スペースに車を停めることができた。まだ日が暮れきっていないので、護岸の上から浜がよく見渡せる。先日の台風の影響からか、意外に砂洲が短い。それで、釣り座は先端から少し下がった外向きに構えることにした。ただ、ウネリが高く、河口寄りの方は沖が浅いのか、かなり沖の方から高い波が打ち寄せている。右を見ると、ウネリは高いものの、何とか釣りになりそう。それほどの波だった。あまり期待できないかも?

 竿を4本セットして、午後7時半釣り開始。3本はユムシ、1本はキューセン用のマムシを少し拝借して投げた。満潮は午後5時過ぎの大潮。潮は良いが、果たして下げ潮でアタリはあるものかどうか・・・・・

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 1投目からシロギス。波が竿先を揺らす中、小刻みなアタリが出た。エサはマムシ。

 幸先よくシロギスが釣れたが、その後が続かない。本命のニベは姿を見せてくれない。さらに、ウネリの影響で底が返っているのか、上げるたびに仕掛けが絡みつき、藻か枝かわからないものが複雑に絡みついて、釣りにくいことこの上ない。状況が悪いのか、ポイントが悪いのか。こんな日は外向きはあきらめて、川向きで釣ってみるのが良いのか。その後アタリもなく座布団クラスのエイが立て続けに来て(マムシエサ)、少々やる気減退。そこで、この釣り場に精通しておられる、イカプロさんに電話をしてみることにした。
 イカプロさん「内向きでキチヌはおそらく釣れるでしょうが、今更川向きでキチヌもないんじゃないですか? 底オモリにしてでも外向きで粘ってみるのが良いのでは? 内向きではSランクのクロダイも狙えるには狙えますが。」」
 確かに。キチヌはもういいや、って気持ちでここに来たのだから、今更ここで「クマノール」を服用しても仕方がないのだ。Sランクのクロダイ? もし釣れたら扱いに困ってしまいそう。なお、「クマノール」の名づけ親は、イカプロさん(^^) 最近の「川尻を薬に名前チェンジ」シリーズだ。(笑)

 今回の釣行では、このイカプロさんへの電話をきっかけに、イカプロさんにはメールで色々とレクチャーをしていただきながら釣りをすることになった。単独釣行の寂しさが和らぐとともに、釣りをしていてとても安心感があり、イカプロさんには感謝感謝だった。
 さて、すでに時間は午後11時を過ぎていて、底オモリにしてでも粘ってみるべきところだが、少しは仮眠をとって明日の大和岩に備えたいので、潔く納竿することにした。気が向いたら明日の夜釣りでもう一度狙ってみよう。

 さて、午前1時過ぎに新鹿岸壁に到着して、3時間ほど仮眠。午前4時過ぎに目が覚めて、顔を洗ったり腹ごしらえをしたりして渡船の時間待ち。4時20分頃に、いつもお世話になっている坂本渡船のおにいちゃんが来て色々とお話。震災以降客足がかなり減ったらしく、大変とのこと。事前連絡で、今日は弁当が出ないので持参してください、と言われていた。ここの渡船のお弁当はおいしくてひとつの楽しみだったのに、少し残念。
 午前4時40分。お客は私一人という状態で渡船が出発。平日とは言え、なんとなく寂しい限り。

第2ラウンド 三重県熊野市新鹿大和岩

 さて、大和岩きっての好ポイント、通称「飛び岩」に行こうとしたが、満潮近くであることと、やはりウネリが少しあるということで、途中波を被っている。どうしよう。行くべきか少し待つべきか。だが、時刻は夜明け。満潮の絶好の時合いなのだ。私は意を決して、膝まで波を被りながら飛び岩に到達することになんとか成功した。

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 当日の大和岩。少しウネリがあるものの、釣りには支障なさそう。とりあえず3本体制でアタリを待つことにした。

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 いきなり五目釣りの様相。テンスはおいしいので当然キープ。サイズが小さいなあ、なんて独り言でぼやきながらも、とりあえず魚がいることが確認できたので、気を取り直して投げ返す。すると、すぐに竿先をモニョモニョと動かす妙なアタリが。

 出たー! メイチダイのダブル。竿先の動きからして、何となくこれっぽい気がした。魚を臭ってみると、あれ?臭くない。いつものカルキ臭がしない。台風で海が大荒れしたのが原因かも? というわけで、2匹ともキープ。1匹は実寸34センチあったので、帰宅後魚拓をとることにした。あと1匹は31センチ。このメイチダイの後、テンスがもう1匹来たのみで、後はイソベラやオハグロベラなど、招かざる客ばかりになってきた。午前10時を過ぎてあまりのアタリのなさに、奥の手を出すことに決意。そう、例のキャスティズムの引き釣りだ。

   ところが、どこに投げても、エサさえ取られない始末。引き釣りもダメ? あきらめ気味に休憩のために置き竿にしたその直後!!いきなり激信が!! 巻き上げ途中の引きからして、キューセンと直感。どきどきしながら巻き上げてみると・・・・・

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 やった~! 号数UP!! 248号目(^^) 苦労してようやく仕留めたキューセンの姿を見て、ほっと一息。写真申請もできなくはないサイズだったが、念のため帰宅後魚拓にすることに。
      (拓寸は26.3センチ)

 このキューセンでモチベーションが復活したものの、それ以後はやはりアタリがなく、退屈な状態が続いた。退屈だけなら良いのだが、日差しはジリジリと照りつけるし、朝方涼しかった気温もどんどん上昇して、折角復活したモチベーションも急降下。飲料水もかなり減ってきて、もはやこれまで・・・・と、午後1時に撤収~。まあ、この暑い中、よく頑張ったということで・・・・

 陸に上がって、魚を保存用クーラーボックスに入れたり、着替えたりで、もう身体はヘロヘロ? いやいや、まだまだ戦いは続くのだ。気持ちを奮い立たせて、新鹿を出発した。

第3ラウンド 三重県熊野市鬼ヶ城

 意外に知られていない、鬼ヶ城の真夏のシロギス。10年ほど前まではそれでも結構有名であったが、最近狙いに行く人がいるのか、と思うほど情報が入ってこない。10年以上も前までは、毎年真夏にシロギスの夜釣りに出かけていて、高確率でランクキスをゲットできていた。28センチ、26センチ、25センチのトリプルゲットはブログにも書かせていただいたほど今でも鮮烈に記憶に残っていて、そんな釣果をもう一度、というわけで鬼ヶ城に行こうと思ったわけだ。ランクが出るかどうかはわからないが、姿くらいは拝めるのでは?

 新鹿から移動後、獅子岩の横にある喫茶店で遅い目の昼食。疲れた身体に喫茶店のカレーライスがおいしかったこと。まさに元気100倍の味だった。そして、コンビニで食料調達。早い目に鬼ヶ城遊歩道の入り口に移動して、木陰に車を停めてしばしの仮眠。3時間ほど爆睡。

 午後6時前、目が覚めると私の車の前になにわナンバーの車が止まっていた。中に人はいないので、先行されたようだ。私も気合いを入れなおし、準備して出発。疲れた身体に、入り口直後の石段はきついものがある。ヒーハー言いながら石段を登りきり、遊歩道へ。荷物を担いでこの遊歩道を歩くのはまさに業。したたる汗をぬぐいながら、黙々と歩いた。途中、手前に2人の投げ釣りマンの姿が。どうやら、なにわナンバーの釣り人らしい。よく見てみたが知っている人ではなさそうだったので、そのままスルー。目指すは通称「水谷」というポイントだ。このポイントは手前に沢の水が流れているところがあって、タオルを洗ったり、手を洗ったり、バケツの水を汲んだりすることができるので重宝。今回はあまりにも汗をかいたので、頭から水をかぶってまずは涼ををとった。気持ちいい~。
 さて、釣り開始!! 鬼ヶ城に限らず、シロギス狙いにはアオイソメオンリーでいけると私は思っている。マムシやチロリだと、外道の標的になるからだ。アオイソメなら外道も比較的少なく、キスが高確率で釣れるのだ。皆さん、鬼ヶ城でキスを狙う場合には、細い目のアオイソメの房掛けに限るということをお忘れなく。

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 通称「水谷」のポイントで午後7時前釣りスタート。沖に見えるタコツボブイの位置に注意しなければならない。水深は20m前後。この海に、大きなキスが回遊してくるのだ。30センチオーバーも狙えるから侮れない。ただし、波には注意。このときは、満潮から下げの釣りなので安心だが、込み潮のときには思わぬところまで波が駆け上がってくるので、細心の注意が必要。ドドーンと打ち寄せる波には恐怖心を覚えるほどだ。私も今回は単独ということで、とにかく無理をしないように、と自分に言い聞かせて釣りを続ける。

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 手前の磯には、釣り人が二人。同じくシロギス狙いだろう。

 明るい間から、シロギスがアタリを送ってくれた。これは23センチ。この後立て続けに5匹ほど釣れるが、サイズは似たようなもの。サイズが上がってくることを期待して打ち返しを続ける。一度だけドラグが「ジジジ・・・・」と鳴る大型のシロギスっぽいアタリがあったが、ハリに乗らず。エサがクチャクチャにされていたので、おそらくシロギスだろう。ところが、暗くなってからは時折アナゴが釣れるだけで、本命からのアタリはすっかり途絶えてしまった。潮が下がっていく一方だから、込み潮までは期待薄か。あきらめかけていた午後10時頃、ドラグがジャーと鳴るアタリが出た。合わせるとズーンと重い引きが。ここでこんな引きをする魚はエイしかない。私はエイと信じて巻き上げた。取り込みのためにヘッドライトを照らすと、意に反してギラッとメタリックに光る魚体が! え? クロダイ? マダイ?? なんだなんだ??

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 なんとヘダイ。食べておいしいヘダイはうれしい「外道」だ。この釣り場でヘダイを釣るのは初めて。潮が悪い中、貴重な大物にうれしさがこみ上げてきた。このまま粘ろうか、そう思ったとき、波が足元まで駆け上がってきた。干底のこのタイミングでこの波だと、満潮近くになるとどうなることやら。私は恐怖心を覚え始め、残念ながら場所を替わることにした。安全第一だ。

 最後の舞台は、当然あそこ、王子ヶ浜だ。昨日は下げ潮しか釣れなかったので、込み潮をぜひ釣ってみたかった。

 ヒーヒー言いながら、元の遊歩道を車まで取って返し、即移動。しかし、計画通りとは言え、ようやるわ~(汗)

第4ラウンド 新宮市王子ヶ浜

 夜の熊野街道をひた走る。実は私は、真夜中にこの七里御浜沿いの熊野街道沿いをドライブするのが大好き。通行量が少なく、快適にドライブできるのだ。サザンやチューブの音楽を聴きながらなら、なお最高(^^)

 新宮市内に入って、牛丼チェーンの「すき○」があったので、一旦そこで腹ごしらえ。250円の牛丼と130円の豚汁で、占めて380円の夕食。安っ!!
 午前0時半過ぎに釣り場入り。今回は、歩く距離を短くしたかったのと、昨日の場所はウネリが高かったので、かなり手前に入ってみた。メインエサをユムシに釣り開始。釣り場に立って気づいたが、このあたりは砂浜になっている。夜明けからキスの引き釣りもできそうなポイントだ。

 しばらくはアタリがない時間が続く。ユムシどころか、余ったマムシで投げてもアタリがない。疲れもピークに達していて、午前4時近くになってウトウトしかかっていた。

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 午前4時前、ようやくドラグを鳴らすアタリが来たと思ったら、鬼ヶ城に続き、またしてもヘダイ。しかも30センチを少し切っている。本来なら放流でも良いが、ヘダイでもあるし持ち帰って魚拓に挑戦することにした。

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 続けてドラグを鳴らしてくれたのは、ニベ。魚体が美しい個体であったが、これは完全にサイズが足りず、放流することに。

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 仕掛けにエサを付け替えているときに、三脚がいきなりガシャーンと倒れた。ネジが緩んでいたのが原因?と思いきや、体勢を立て直して竿を手に取ると、思わず魚の引きが・・・・
で、このヘダイ。今回はヘダイづいていますなあ。ニベや他の魚はおらんのかいな~。

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 と思っていたら、納竿直前にこのキチヌ(^^; おお~、30センチあるやん。ラッキー(^^) なんとなく納得感が漂って、ここでいさぎよく納竿とした。 

 この釣行の間中メールでお世話になったイカプロさんが、行動力と気力がすごいですね~とおっしゃった。また、矢野さんの今年の釣りの天王山ですね、ともおっしゃった。確かにそんな釣りだった。だが、最近のふがいない自分の釣りがどうしても自分自身でもどかしく、納得できなかったのだ。それで、今回の釣行になった。昔はこんな釣りばかりしてた気がする。それだけ気力がみなぎっていたのかも? 今回の釣行で、そんなイケイケの頃の自分を思い出した気がして、今は心地良い疲れに酔いしれながら釣行記を書いている。釣果は日程の割りには大したことがなかったが、久しぶりに充実した予定通りの釣りができたので満足している。この釣りをきっかけとして、これからもビシバシ大物を釣り上げていこうと決意を新たにしているところである。

 今回の主な釣果をまとめておこう。
 

新鹿大和岩 メイチダイ 35.5センチ(拓寸)    キューセン 26.3センチ(拓寸) 大物248号

熊野鬼ヶ城 ヘダイ 34センチ(実寸)

新宮市王子ヶ浜 ヘダイ30.0センチ(拓寸) ヘダイ33センチ(実寸) キチヌ30.0センチ(実寸)

本年通算 大物44匹目   大物号数248号  特別大物号数344号 

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アーカイブ釣行記30~三重県熊野市新鹿大和岩、紀北町引本 2011.7.9~10

~梅雨開け、即!~

5月4日以来なかなか大物を釣り上げることができず、7月も半ばになって、ようやくヨドコーワを処方することにより、キチヌを3匹仕留めることができた。私的には、キチヌ狙いは本意ではなく、大物号数をUPするための釣行をすべきところだったが、なかなかその機会にめぐり合わなかったというのも事実。月例会でも鳴かず飛ばずで、もうこのまま今年は大物はゲットできないのではないか、とさえ思ったくらいだった。

 最近になって、神戸中央Sのhedai隊長から釣行のお誘い。昨年同時期の釣行と同じく、熊野近辺でキューセン・カワハギを狙い、引本でマダイを狙うというもの。キューセンは私にとっては、大物号数を伸ばすためには不可欠な魚種。隊長も、最後のDランクのマダイを仕留めるという課題がある。二人とも、熊野界隈での釣りには目的が発生するために、私も即OKの返事をして、釣行当日を待った。

 7月9日の午前0時に、隊長に私の家に迎えに来てもらい、釣行がスタートした。目的地は、昨年と同じく熊野市の新鹿大和岩。そして、紀北町引本。昨年の釣行ではキューセンのランクとマダイのDランクを仕留めているので、縁起の良い釣行であることは間違いない。やる気満々で目的地を目指した。現在、新鹿の大和岩は工事中のために道路際に車を停めて磯に降りることはできない。そこで、新鹿の坂本渡船にお願いして、渡してもらうことにした。渡船料は普通は4000円だが、地の磯の場合は3000円、大和岩のように、港から近い場所だと2000円に割引されるのでお得。道路際からあの崖を降りることを考えると、2000円は安いもの。そんなわけで、私たちは渡船に乗り込み、わずか1分で目的の大和岩に降り立つことができた。
 
 大和岩では、イカ狙いの釣り人が一人降り立ったが、ポイントが全く違うので全くの貸切状態。好ポイントの飛岩に到着して早速釣りを開始した。昨年、岩の左方向でキューセンを引き釣りで仕留めているので、私は一番左の岩場にて釣りを開始。隊長は定番の平らなポイントで釣りを開始した。
 ここからはアルバム形式にて、釣果を皆さんにご紹介。

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 いきなり隊長が、ランクキューセン!  確か1投目?これはもしかして期待できるのでは?

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 私も置き竿でキューセン。これは帰宅後魚拓をとると、28センチあった。おっと、タックルはキャスティズムとキススペSD。竿数を極力減らして、引き釣りで攻める予定だったが、これは、休憩の置き竿にヒット!

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 続いて、カワハギの28.5センチ。これは、TⅡの置き竿に。

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 またまた隊長の置き竿にキューセン。この時点で隊長は確か、キューセンのランク物は3匹。

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 続いて、隊長にCランクのカワハギが! 隊長は絶好調?!

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 私も負けじと思っていると、ついに引き釣りでゲット! キューセンの26センチ。根気良く引き釣りに徹し、イソベラやオハグロベラと戦いながら、1匹だけキューセンを拾うことに成功した。

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 これはおまけ(^^; ついでのエギングでミニアオリイカゲット。エギングでは他に、800gほどのタコもゲットできた。実はカワハギ狙いのついでエギングで、ただいま3連勝中。意外に確率が高い釣りとわかって、最近ではカワハギ狙いでは必ずエギングタックルを忍ばせています(^^;

 というわけで、隊長はランクキューセン3匹とカワハギCランク1匹、私はランクキューセン(A・B)2匹とBランクカワハギ1匹。二人でランク物7匹であれば、可もなく不可もなくといったところ?とりあえずこれで私は、大物号数が2号UPして、247号にすることができたので、ほぼ目的達成!

 さて、その後引本に移動して、好ポイントの通称「桟橋」にて竿を出したが、満潮を迎える夜中過ぎまで1度も本命のアタリを見ることができず、朝マズメを待たずに午前2時過ぎに納竿。また、機会を改めて再挑戦することで、隊長と意見がまとまった。早朝の国道169号線を快適に走行して、午前7時前に帰宅。即爆睡(^^;

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 好ポイント「桟橋」で粘ったのだが・・・・

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アーカイブ釣行記29~鹿児島県枕崎港 他 2011.5.2~5

~南の果てで、あっけなく・・・~

 最近釣りが絶不調、どこに行っても魚が釣れる気がしない。特に、3月、4月のカレイ釣行が失敗に終わったのが痛かった。それで釣行記も途絶えていて、今回の遠征こそは釣行記を! と意気込んで九州最南端まで行ってきたが、何となく複雑な結果。とりあえず「大物」と呼べる魚は「全員で1匹だけ」釣れたのだが、それ以外は特に書くほどのものでもなく、総合的に残念な結果と言える。ただ、遠征で楽しいのは、同行の方とバカ話をしたり、釣りの情報を聞いたり、釣り場で食事をしたりすることなので、それはそれでとても充実した釣行になった。釣りの報告自体は、とりあえずピンポイントでご紹介しよう。同行の方のお名前は、あえて伏せておこう(^^;

 到着後、夕方から指宿市の開聞岳に近い港でで竿を出したが、全く生態反応なし。時折海毛虫が付いてくる程度で、何の変化もないまま満潮が過ぎた。そして、相談の結果場所替え。第2ポイントは、枕崎市の枕崎港。最初は大波止外向きで竿を出そうと思ったが、高さが尋常ではなく足がすくむほど。推定15mくらいあると思われる。いかに好ポイントであっても、大物を玉網で取り込むことができなくては意味がない。それで、仕方なく港内にある波止で竿を出すことに。空撮写真には、クロダイやコトヒキが釣れると書いてあったので、あわよくばコトヒキ、悪くてもクロダイ、そんな感じで竿を出した。時間は夜中を過ぎ、アタリもなく睡魔が襲ってくる。どうもアタリもなさそうなので、車中で少し仮眠をすることに・・・・・・・

 2時間くらい眠っただろうか、とりあえず戦闘を再開したが、やはりアタリはなさそう。そして、今度は空腹が我慢できなくなり、仕掛けを投入した状態で、車に戻ってカップメンを作って食べた。少し寒かったので暖も取れ、空腹も満たされて、よし!戦闘再々開!!
 と思って釣り場に戻り、1本の竿を手にした。あれ?何となく魚の引き??? とりあえず合わせて巻き始めると、かなり強い締め込み。初めはエイかサメと思ったが、頭を振る感触が伝わってきて、どうやらマダイっぽい感じ。シモリ等はないので、とにかくゆっくりと丁寧に巻き取っていく。巻き取りながら、少し離れたところに置いてある玉網を手に取り、魚が現れるのを待った。そして、ボコッと水面に浮いた魚を、2回目に無事ランディング成功!!
 またやってしまった~。私得意のアタリ見逃しだ。しかも、見逃しているにもかかわらず、釣れた魚はなんと・・・・!!

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 やはりマダイ!! しかも60cm近い。背景が暗くてよくわからないかもしれないが、本当に港内での釣果。ただ、本人も釣ったという実感がもうひとつ湧いてこない感じで、笑顔も何となく引きつっている?(笑)
天然マダイは見惚れるほど尾が長く、きれいな魚体だ。

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 実寸59センチ強。魚拓を取ると間違いなくDランクだ。私にとっては最後に1匹だけ残っていたDランク。そんなわけで、これにてマダイランクは終了。実にあっけない幕切れであった。

 実は、この釣行記を書いている今も、まだマダイのランクが終了したという実感が湧いていない。終了といっても60cmギリギリのサイズだし、とても「ドヤ顔」を出来るような獲物ではない。かくなる上は、「これでどや!!」と胸を張れるでっかいマダイを釣る覚悟だ。
 今回の遠征で釣れた獲物はこれだけ。よって、釣行記を詳しくかくほどではなく、とりあえず今回はこれで勘弁していただくということで・・・・(^^;

 

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アーカイブ釣行記28~和歌山県串本大島 2010.1127

~10年前の釣友と串本へ~

 今から10年以上も前、当時の職場の同僚であったHさんとよく釣りに出かけた。その方は主に磯で上物釣りやカゴ釣りをされる方で、私がカワハギやキューセンを狙っている、と話すと、狙い場が同じだということで、よくご一緒させていただいたのだ。私も一時カゴ釣りにはまったし、それなりに面白いということも覚えた。Hさんの指南で、カワハギやキューセンの狙い場もよくわかってきたし、その当時はとにかくHさんとイケイケ状態で釣りに出かけていた。ただ、お互いに転勤して職場が離れると、ごく自然に一緒に釣りに行くことはなくなった。

 11月の上旬だったろうか。私が職場で電話を受けると、たまたまHさんからだった。そして、また一緒に釣りに行きましょう、ということになり、今回の釣行が成立したのだった。Hさんは今でも上物釣りをされているし、行き先は熊野か尾鷲あたりかなと思っていたら、Hさんから串本のリクエスト。Hさんは潮岬周りで釣りをしたいというので、私は久しぶりに串本大島周りで釣りをしてみようと思い、行き先は串本に決定。

 夜の10時過ぎに自宅を出発。途中、フィッシングエイトに立ち寄って、エサを調達。カワハギ用に細めの活きがいいマムシを3000円ゲット。そして、天王寺にあるHさんの自宅に迎えに行き、いよいよ串本へ出発。道中、10年以上もの年月一緒に釣りに行かなかったということで、お互いの生活や子どものこと、釣りのこと、職場のこと、話すことが一杯で、高速が南紀田辺まで開通しているせいもあって、串本にはあっという間に到着した。Hさんが乗る渡船の乗り場で仮眠を取り、午前4時にHさんを残して、私は大島白野港にある、以前はよく利用させていただいたしょらさん渡船の乗り場に向かった。

 私がよくしょらさん渡船を利用させていただいた頃はまだ串本大島への橋は開通しておらず、串本のフェリー乗り場まで迎えに来てもらったものだが、今は橋が開通して、しょらさん渡船の本拠地である白野港まで車で行くことが出来る。事務所で乗船手続きをして渡船乗り場へ。上物釣り、アオリイカ狙いの釣り人が約20人。投げ釣りは私しかいなかった。船頭に投げ釣りであることを伝えてあったので、渡船はカセの客を降ろした後、すぐに私が上がる通称「ナギ崎西」へ降ろしてもらった。

 久しぶりの串本大島。Hさんとの釣りと同じくらいに、串本大島周りでの釣りもそれくらいぶりだろうか。あまりにも懐かしくて、渡船を降りるなり周りの風景に見とれて、10年間を振り返っている自分がいた。そして、まだ夜が明けきらない午前6時半、とりあえず2本の竿を出し終えた。

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 当日、私が竿を出した、通称「ナギ崎の西」。
   向こう岸に、串本大島へ渡るループ橋が見えている。
   実は当日、デジカメを釣り場へ持っていくのを忘れ、これは携帯で撮った写真。なので、今回の釣行記には、たいした写真がない(^^;
すみません。m(_ _)m

 夜明け直後からカワハギが頻繁に食ってくるという予想とは裏腹に、本命の食いはしぶく、20センチ弱が2匹来ただけ。後は、ある方向に向けて投げて、2連続でイラ(20センチ、32センチ)のランク切れが来たのみ。この時点で、この方向はもしかすると、イラ場なのかな?そう思ったが、他の釣り場で、カワハギとイラが混在していることも多いと思い、その方向に集中的に投げていた。

 午前7時頃、まだ周りが明るくなりきっていない時だった。1本のエサの付け替えをしているとき、ガタッ!と音がした。「何?」と思って投げている竿を見ると、三脚の上でシーソー状態になっているではないか!しかも、三脚の上を、竿がスライドしてぶっ飛ぶ勢い。カワハギ狙いなのでドラグを緩めていなかったからなのだが、一瞬何が来たのかわからないほど、大きなアタリだ。

 私はエサをつけている手を一旦置いて、その竿を手に即アワセ。  サイズもさることながら、まあなんとマルマルと肥えたイラだ。実寸で46センチとちょっと。メジャーは45.5センチを示しているが、左下がりな場所で、シャッターを押したときにイラさんがちょっと動いてしまった(^^; ま、いいか。

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 なんだか複雑な心境だ。イラというお魚は、以前のブログにもミソクソに書いたように、本当に食べようと思えないお魚。だが、スーパーランクとクラブ記録がかかっているので、仕方なしに持って帰った・・・・
 
 さて、その他には何が釣れたかというと、まるで、グルメの旅に出てきそうな魚種ばかり。帰宅して調べたら、釣れた魚のうち4種類は食味評価が★★★★。それではここで、水族館写真でも・・・・(^^)
片手間でやった、エギング。一番安いエギを3つだけ持参したのだが、7回投げて2匹ゲット。残りの5回のうち、3回が根ガカリロスト(^^; もっと上手な人なら、きっと2桁は釣れるであろう。磯のカワハギ狙いでは、エギングタックルは必携である。

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 大好きなホウボウ。サイズは小さいが、持ち帰って刺身にすることに。
ホウボウの刺身は、独特の甘みがあって、とてもおいしいのだ。

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 オオモンハタ。初めは、ハタ類の魚であることはわかったのだが、和名がわからず。なぜわかったかというと、渡船店の店内に飾ってあったカレンダーが、オオモンハタとアカハタの2ショットだったから(^^; 帰宅後調べてみると、なんと食味評価は★★★★。もちろん、刺身行き(^^)

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 ご存知、カワハギ。こいつが本命であったが、最大のものがこの魚という情けなさ。魚拓にすればAランクはあるだろうが、面倒くさいので即刺身行き(^^;
見かけによらず肝が大きく、肝ポン酢での薄造りはおいしかった。
カワハギは他に、20センチクラスが5匹ほど釣れたが、すべてリリース。
 それにしても、最近大きなカワハギを、よう釣らんようになったなあ。  

 釣りは午後2時まで。午前10時半過ぎの満潮時刻を過ぎてからはアタリがほとんどなくなり、西風が強くなりだした。朝からの込み潮のときのみアタリが頻発した。

 そんなわけで、イラの大物だけを「納得」の頼りに納竿。

 潮岬・萩尾港のHさんを迎えに行くと、この日はダツが沸いていてお手上げだったとのこと。それでも、30センチオーバーのグレが1匹と、同型の高級魚、ナンヨウカイワリを1匹釣っておられた。帰宅後、私が釣り上げたアオリイカのうち1匹と、このグレを交換(^^)

 釣果的には今ひとつではあったが、久しぶりのHさんとの釣行で、10数年前のイケイケ状態だった頃の釣りを思い出した感じがして、とてもなつかしかった。また、機会があれば一緒に行きましょう、そう言って帰路についた。
 この日は、Hさんにエネルギーを頂いた、そんな釣行になった。

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アーカイブ釣行記27~全日本カレイ選手権大会 鳥取県賀露一文字 2010.11.22

~2010年全日本カレイ参戦記~

 例年秋恒例の行事、全日本カレイ投げ釣り選手権大会であるが、ここ3年はずっと鳥取東部会場にエントリーしている。賀露一文字という釣り場がお気に入りなのとこの会場にエントリーすると、他協会の釣友の方々とも再会できるからだ。

 同行は、いつもの相棒有光氏と、鳥取東部初エントリーの安原氏の3人。安原氏にまず私を迎えに来てもらい、そして、有光氏を迎えに行って現地に向かう算段。今年は、エサを同じ鳥取東部会場にエントリーしている神戸伊弉諾SURFのマスターにお願いして、購入してきていただくことになったので、有光氏を乗せたら後は現地に一直線に向かえることになった。そんなわけで、午後9時前に大阪を出たのに、鳥取東部会場の受付場所、「砂丘会館」に到着したのが、午後11時半頃。早い到着なので、広い駐車場の真ん中にぽつんとエンジンをかけて宴会をしていたもので、途中に警察の職務質問まがいに遭遇したりハプニングもあったが、おかげで宴会の後は4時間ほどぐっすりと眠ることができた。
 受付の午前4時の少し前に、神戸伊弉諾SURFのシンちゃんに起こしていただき、そこで全員起床(^^; 。マスターともしばらくぶりの再会だったので、しばし釣りの話に花が咲いた。エサを受け取り、受付を済ませて、賀露の渡船乗り場へ。今年は、鳥取東部会場へのエントリーは約70名であったが、その半数以上がこの渡船乗り場に集結している様子。乗り場横の駐車場は、車でごったがえしていた。午前5時半の1番船には、渡船券の購入の段取りの悪さから乗れなかったが、2番船にはなんとか3名とも乗船できた。そして、目指す東の船着きへ。2番船なので好ポイントはおそらく空いていないと思ったが、船着きの階段横に少しスペースがあったので、早速荷物を置いた。ただ、有光氏と安原氏の入るスペースはそこにはなく、少し離れた西寄りのポイントに入った様子。さて、どちらが結果を残せるか・・・・

 先に上がっているはずのマスターに、「マスターはどこ~?!」と声をかけると、「ここです~」とすぐ横から声が聞こえてきた。聞いてみると、私が来ることを予想して、階段とご自分との間を微妙に空けてくれていたとのこと。そうか、それで1人は入れるスペースがあったのか・・・・マスターに感謝・・・・・というわけで、昨年、一昨年と同様に、マスターの横で竿を出すことになった。過去2年とも、マスターに軍配が上がっている。今年もそうなる予感はあったが、昨年は悪天候のために一文字には渡れなかったし、今年はこの一文字に上がれただけでも幸せ、と感じることにして釣りをスタート。

 釣り始めは南風が強く、向かい風のために仕掛けがあまり飛ばない。本当は遠投でスズキやシロギスなどの他魚を狙うつもりであったが、強風のために気持ちがめげて、カレイは夜明けからが勝負なんだ、と言い聞かせて打ち返しを続ける。暗い間は風が強くて体感温度も低く、なかなか自分のモチベーションも上がってこなかったが、夜明け頃からようやく気持ちにエンジンがかかってきて、打ち返しにも力がこもりだしてきた。風は相変わらず強いが、日が昇る頃には少しずつ寒さも和らいできて、カレイの時合いが近い予感がしだした。

 ところが、夜が明けて、この釣り場本来の時合いが近づいても、一向にアタリが出ない。ここでの時合いは、あまり潮には関係ないようで、朝の1発目の時合いから2時間おきくらいにやってくるのだが、その、夜明けの一発が来ない。

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 当日の釣り座から、赤灯台方向を撮影。朝の時合いであろうのに、一向に竿が立つ様子がない。まあ、これだけ竿が出ているのだがら、そのうちどこかで釣れるでしょう、と思っていたが・・・・

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 西側の風景。5人目が有光氏。その手前に安原氏。一番手前の方は、大阪協会Yサーフの超大物師、K氏。活けアジで大物を狙われていた。

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 私の釣り座。船着きのすぐ東側。竿が4本なのは、マスターの竿が訪問されたから。誤解のないように(^^; それにしても、この時間帯にアタリが全くないのはどうしたことか。皆一様に不安がよぎっていた。

 日が明けてしばらくたっても、一向に釣れる気配がない。ちなみに当日の潮は、午前7時42分干潮、午後1時30分頃が満潮。このときが下げ止まり。潮が動き出すとアタリは必ずある、そう信じて、打ち返しを続けた。それにしても寒い! 早くアタリよ、来い!!。

 8時半頃、エサの付け替えをしていたとき、私の左側で釣っていたマスターが、
 マスター 「今のはアタリと思いますよ~。竿先がクイッと入りました~。」
 そう教えてくれた。アチャー、またアタリ逃しかいな~。そう思って巻き始めると、やはり少し重い。で、上がってきたのは・・・・。

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 今シーズン初のマコガレイ! サイズは小さいが、カレイは釣れればやっぱりうれしい(^^)

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 全長26センチ。とりあえず1匹釣れたから、あとはサイズアップを狙うのみなのだが・・・

 さあ、1匹釣れたら現金なもので、打ち返しを頻繁に行い、カレイからのアタリを待つ。1匹目のカレイは投点60mほど。そのあたりを集中的に狙っていた。
 と、そのとき・・・・!!

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 神戸伊弉諾SURFのさゆりさんが、なんとマコガレイ38センチをっ!!
      直下の捨石あたりで食いついてきたとのこと。気がつくと糸が大幅にふけていたそうだ。キャー、まいった。
      実はさゆりさん、ここしばらくは絶好調とか。その証拠に・・・・・

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 午前7時過ぎに、これも直下でアコウの30センチを釣り上げられていたのです。いやはや、参りました。

 いや~、必死に投げ返していたのに、大物はすぐ足元にいたとは・・・・この後、皆一様に足元にも仕掛けを落としたのは言うまでもない(^^; 私ももちろん、1本を足元に投げておいたが、私がカレイを釣ってから、妙に沖がざわついて、潮目がくっきりと出だしたのだ。これはきっと沖にもいるに違いない。そう思って、2本は根気良く60m付近に投げておいた。すると、左端の竿がクイクイとお辞儀をした! あれ?アタリ? 見ていると、再びクイクイ・・・・

 ふぐ「マスター、やっぱりこれ、アタリやんなあ?」
 そういって、マスターに見てもらっていると、またまた「クイッ、クイクイ。」
 マスター「ふぐたろうさん、アタリですやん!!」
 よし、久しぶりに「自分で」カレイのアタリを見たぞ(^^; だが竿先で聞いてみると、どうも手ごたえがなさそう。ちょっと不安がよぎったが、思い切って合わせてみると、あのなつかしい感触がっ!!

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 やった~!! ランクマコガレイだ! たいしたサイズではないが、もううれしくて。しっかりアタリも取れたし(^^;
クラブに入る前に、カレイ釣りにのめりこんでいた頃の、カレイを釣ったときの感激がまたよみがえってきた感じ。カレイはサイズに関係なく、大会であるないにかかわらず、とにかく・・・・・・うれちい(^^)

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 実寸31センチ。とりあえず審査に提出すると、末尾くらいで入賞するだろう(^^; まあ、審査結果はともかく、これで納得している自分がいたのは確か。

 私の全日本カレイはこうして結果が出てしまったわけだが、ちょっと他の劇的シーンをあげてみると・・・・

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 神戸投魂会のこばさん。なんか、しぶく写っておられます(^^)
マコガレイ37センチ。このカレイもなんと足元から。
      真下に落とされていた仕掛けのドラグがジャーとなったのを、私も目撃させていただきました(^^)
この日の大型マコガレイは、足元の敷石がお好きなようでw

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 ヤングサーフのKさん。なんと活けアジのエサでマゴチ60センチ!!
      「これがヒラメだと、ヒラメ満願だったんだけど・・・・・・」
さすがは大物師のセリフです(^^)
でも、このマゴチで、他魚の部上位入賞間違いなし!!

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 最後を飾るのは、やはりこの方、マスター!! 納竿間際に竿をしならせて、やっぱりさすがはカレイマスターやな~、と言おうと思ったらこのタコ!!
この日はマスターは不発・・・・
      マスター、エサの調達、ありがとうございました。

 この日は、釣果も去ることながら、色々なクラブの方とお話ができ、とても楽しい1日となった。来年もまた鳥取東部会場へエントリーしよう、そう思った、全日本カレイの1日だった。あそうそう、我がクラブの有光氏と安原氏はどうだったかって? それは、この場では触れないということで・・・・(^^;

 全日本カレイに参加の皆様、どうもお疲れ様でした。

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アーカイブ釣行記26~和歌山県御坊市日高川尻、有田市有田川一文字 2010.10.24

~狙っていても予想外?!~

 最近はなかなか釣りに行く機会がなく、かといって、機会があってもなかなか足が向かず、私としてはめずらしく、8月からここ3ヶ月、クラブの月例会しか釣行していない始末。もうほとんど、釣りの仕方を忘れてしまうほど。ただ、今年もあと3ヶ月。クラブの月例会もあと3回を残すのみとなり、月例会だけはすべて出席して責任をまっとうしようと思っている。

 そんな、ラスト3回の月例会の第1回目。今回の10月度月例会は、大阪協会秋季大会との併用開催である。私も含めてクラブ員全員が中紀会場にエントリー。私はいつもの相方、有光氏と釣行することになった。とはいえ、2人の貧困な発想ではキチヌやエソ程度しか思い浮かばず、相談がなくてもいつのまにか、そういった狙いになってしまっていた。夜の一時をキチヌ狙い、夜が明けてからはエソ狙いに切り替えることにし、異種2匹という今回の大会規定をキチヌ、エソの2種に絞って釣行することにしたのだが、まさかそれが意外な展開になるとはもちろん思いもしなかった。

 夜9時に有光氏宅を出発。本当ならキチヌの特効薬、チロリがほしかったが、どこのエサ店にもシーズン終了ということで置いておらず、仕方なく、道中のフィッシングマックス泉大津店でボケを仕入れて釣り場に向かった。ところが、有光氏は前月に余ったチロリを冷凍して持参していた。これがのちのち効果を発揮するとは・・・

 第一ポイントは日高川尻。このポイントは毎年のように有光氏とキチヌ狙いで入っている。紀ノ川尻や有田川尻にくらべ釣り人はいつも少なく、のんびり釣れるし、数は出ないが結構確率高くキチヌが釣れるというのが、このポイントを選ぶ理由だ。

 現地着は午後11時過ぎ。釣り場入りにはまだ時間があるので(午前0時釣り開始)、マクドナルドに入って時間を潰した。そして、午前0時直前に釣り場の、西川の合流点の細い波止に入るべく、近くに車を止めた。そして午前0時。急いで竿を3本出す。2本はボケ、1本は予備で購入しておいたアオイソメをつけて投げた。ところが、ボケは全くエサがもたない。数分後に巻き上げるとエサはきれいに取られている始末。一方、アオイソメの方は、エサは残るものの本命のアタリはおろか、外道のアタリすらない。じらされ続けて1時間、思い余って有光氏に冷凍チロリをもらって投げなおした。すると、ほどなくして竿先をゴン!と持ち込むアタリが!! ところが不幸なことに、ドラグを締めすぎていたのか、糸を送れずに敢え無く空振り。ただ、冷凍チロリで本命らしきアタリがあった、ということで私は納得した。有光氏はというと・・・

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 納竿直前に釣れた、キチヌ32センチ。エサは冷凍チロリ。「な、冷凍チロリで釣れるやろ?」と、してやったり顔の有光氏。ええなぁ有光氏は。あと、エソを釣れば審査提出できるやん!! 楽勝やね(^^)

 さて、午前3時前には納竿をして次なるポイントに向かう。え?早すぎるやん!って? いや、この日高川尻は気の早い早起き漁師が西川の上流から船でやってきて、沖に向かっていくのだが、そうなると今までの経験上アタリは必ず止まっているのだ。それに、夜明けからのエソ狙いのために少し仮眠も取りたいのでこの時間帯の移動となったわけだ。あっという間のキチヌ狙いだったが、とりあえず有光氏が1匹ゲットしたので目標達成。私はというと、おそらくエソは釣れると思うが、異種でもう1匹揃えるのは無理やろなぁ、なんて弱気な気持ちで、とりあえずランク物の枚数を増やす目的のみ持って道中車の運転をした。

 第2ポイントは有田川一文字。気のいいおっちゃんが営業する、谷口渡船を利用して一文字波止に渡って釣るのだ。有田川一文字のエソ狙いは、私が平成7年に職場仲間と釣りに行って、偶然エソがよく釣れることを発見した場所。時期と潮さえ間違わなければ、まずあぶれることはない。それ以来、我が北斗サーフでは完全に「十八番」のポイントとなっている。今年の全日本キス選手権大会の折にも、クラブの萩山氏がマゴチの54センチを釣り上げている。私はこの有田川一文字では、エソの他にキチヌ、スズキ、マゴチ、ヒラメと、結構な魚種のランク物を仕留めている。それらの魚はよほど運が良くないと釣れないが、狙わなければ釣れないので、エソは税金という気持ちでよく通うわけだ。我がクラブはエソ釣りがうまい、なんて良いのか悪いのかわからない評価をされているが、実際のところは、その確率が低いマゴチ、ヒラメを狙って通っているのだ。

 午前4時前には、渡船店の前に到着。5時半の開店を待つべく、しばしの仮眠zzzzzzz

 午前6時、渡船に乗船。審査時間の関係で、午前10時過ぎまでしかできないが、それでも朝の一時に勝負をかけて、有光氏も私もテンションが高め。予定通り、白灯台がある、南の先端に陣取った。投げ釣り師は私達2人のみ。竿釣り師も少なく、広いポイントは閑散としている。とりあえず、私が先端から延長線向きに、有光氏は少し下がって沖向きを狙って釣り開始。

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 先端から延長方向の風景。テトラが数年前から乱雑に積まれており、釣りにくいことこの上ない。だが、この方向にはエソやマゴチがうじゃうじゃ?

 早速ドラグがドラグがジャーと鳴ってエソのお出まし。エソとはいえ引きはいいので取り込み時は楽しい。心地よい引きを楽しんで上がってきたのは、いきなりエソの45センチ。(写真は省略)さえ先よくエソが釣れてとりあえず気分は良い。だが、「異種」のもう1匹はこの時点でもあきらめ気分だった。続いて35センチ、40センチと順調にエソが釣れるが、有光氏にはなかなかアタリがない。キチヌを釣っている有光氏には、審査提出をしてもらうためになんとしてもエソを釣ってもらいたいので、私のポイントにも投げてもらう。
 
 底には時々シモリがあり、大抵回収できるのだが、ついに高切れをさせてしまった。仕方なく力糸を結んで仕掛けを作り直し。そして、気を取り直して延長線上に投げる。糸ふけを取るために、竿をあおってリールを巻いた。するとそのとき・・・・・・

 ゴン! ゴゴゴン!!! 

 おや、投げてすぐにアタリがあったぞ。私はすっかりエソが食ったと思い、余裕で合わせてみると、なんと、頭を振る強い引きが!!

 ふぐ「みっちゃ~ん、これもしかしてタモがいるかも~。」

 巻き上げる途中にも、ゴンゴンと頭を振る強い引きが。有光氏は取り込みに備えてテトラポットを下に下りてくれている。そして、水面に姿を現したのは・・・・・

 全く期待もしていなかったマゴチではないか!!しかも結構なサイズだ!

 有光氏は、テトラポットに潜り込もうとするマゴチをうまく引きずり出してくれ、2~3度の失敗の後、無事タモにゲット!!

 普通なら、「お~マゴチやん!」で済むのだが、今日は良く考えると大会なのだ。そう考えて手が震えてくるのを感じていた。

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 実寸55センチほど。(審査結果は55.7センチ)
まさか釣れるとは思っていなかっただけに、喜ぶのも忘れてただ呆然・・・

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 つまりこれが私の釣果。たかがエソというが、こういった想定外の本命を釣ったときのエソは、サイズ稼ぎに絶大な効果があるのだ。2匹合わせて、なんと100センチオーバー!!

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 そして、8時過ぎにようやく有光氏のみ40センチのエソが。
       無事、2人とも、審査カード提出の権利を確保した。

 とりあえず二人とも、エソのサイズアップ、もしくは、あわよくばマゴチやヒラメを狙ったが、とにかくエサ取りが激しく、イワシがもたなくなってきた。1度ハリ掛かりした、エサ取りの犯人を確認してみると、サバフグだった。サバフグじゃ勝負にならないな、と二人で話をし、予定よりも早い、午前10時前に迎えの渡船に乗った。

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 納竿後に、二人で仲良く2ショット(^^) 昨年も確か、有田川一文字の釣りで、釣果を持った2ショットを撮ったような気が・・・・

 そんなわけで、午前11時前には審査場所である紀ノ川SAに到着。審査まで少しうとうととしながら時間を潰した。

 クラブでは、副会長の福岡氏が、衣奈一文字にて、私と同じくマゴチとエソを仕留め、エソ釣り名人と揶揄された北斗サーフの面目を、完璧に躍如させた。
 

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