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アーカイブ釣行記16~高知県桂浜離岸堤 2009.8.21~13

~粘りに粘って「魅惑のくちびる」ゲット!!~

コロダイ。学名「Diagramma pictum」。日本語で、「魅惑のくちびる」という意味。私がサーフに入って釣り上げたコロダイは1992年7月31日に和歌山県日置志原海岸で釣り上げた44.1センチたった1匹。実に17年もの間コロダイを釣っていないことになる。言い訳になるが、これは決してコロダイ釣りがヘタクソというわけではなく、釣ってから現在に至るまで、このコロダイを狙いに行く釣りが皆無に等しかっただけのことである。ただ、なぜ狙いに行かなかったかと言えば、このお魚は、35センチ以上がランクサイズだが、上限何センチを釣っても「特別大物」確定だからで、大物号数をのばすべく頑張ってきた私にとっては、あまり魅力を感じないお魚だったのである。ではなぜ今回、コロダイを狙いに行ったか。それは、今回釣行した高知県の桂浜離岸堤は大物魚種のコトヒキやマダイの大判、ニベの大型種「オオニベ」を狙えるからである。その他に、ヘダイやキチヌも狙えて、魚種豊富に楽しめると思った。ただ、コロダイというお魚、食部門優先派の私にとっては結構ありがたいお魚。大物号数がたとえ伸びなくても、17年前に釣り上げたコロダイの味は忘れがたく、いずれはどこかへ狙いに行きたいと思っていた。

 今回ご一緒したのは、神戸中央サーフのhedai隊長さんと中央サーフホームページ管理人さん。隊長とは以前からお盆にどこかへ釣りに行きましょうと言っていたのだが、先日隊長と管理人さんが高知方面への釣行を台風のうねりと悪天候で釣り場変更を余儀なくされた、そのリベンジを兼ねて、ということで高知県桂浜離岸堤への釣行が決まったのである。

 当日朝8時に自宅を出発。神戸市の隊長宅、管理人さん宅で順次お二人を拾っていき、神戸淡路鳴門自動車道、徳島自動車道、高知自動車道を経由して、高知市内に入ったのが午後2時頃。渡船は午後4時とのことなので、腹ごしらえと食料調達を済ませて、浦戸大橋下にある今井渡船の渡船乗り場に、午後4時前にぴったり到着。早速準備をして渡船に乗り込んだ。

 先日来の台風の影響で、海が薄茶色ににごっている。この濁りが吉と出るか、凶と出るか。釣り人は私達以外には誰もおらず、全長700mの離岸堤は釣り座を選び放題だ。隊長が勘を働かせて、曲がり角付近を船頭さんに指示。地の波止との水道付近を狙う作戦だ。ただ、隊長はコロダイを狙っているわけではなく、本命はコトヒキとのこと。ここ桂浜離岸堤では、最近はコトヒキの確率がとても低いので、コロダイやヘダイを狙いつつコトヒキが来ればもうけもの、そんな感覚で釣り座を決めた。隊長は曲がり角から沖向き先端方向へ10mほど行ったところ、管理人さんは、地方寄りの先端、そして私は、コロダイ等の大物の実績が高いという、曲がり角から20mほど地方寄りに釣り座を設定。まだ午後4時過ぎということで日差しは強く、釣り座まで行くのに汗びっしょりといった感じで、釣りにはまだ早い感じ。それで私は、夜中のまさかの雨に備えてテントを設営したり(最近は雨を呼ぶ男と言われている。)、釣り座の整頓をしたり、明るい間の塩イワシエサの仕掛けを作ったりして時間をつぶす。

 午後5時頃から塩イワシエサにて釣り開始。開始早々いきなり隊長が・・・・・

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 隊長がオキエソ38センチ。ここでエソを釣ったのは初めてとのこと。とりあえず、今回の釣行でのランク第1号。

 エソとはいえ、早い時間のランクゲットに、もしかしてマゴチやヒラメもいるかも?なんて淡い期待をしながらイワシエサを投げ返すが、私に来るのは巨大サメばかり(写真省略)。ドラグがジャーと鳴って、下品に頭を振るものだから、すぐにそれとわかる引き。そして、サメに仕掛けを切られたりと、結局イワシエサではたいした釣果はなかった。(管理人さんも、ランク物のエソを同じ時間に釣り上げられていた。)

 さて、日が西に傾いてあたりが段々と薄暗くなった頃に、いよいよ本命の虫エサでの打ち返し開始。とりあえずマムシ4本、ユムシ2本の合計6本体制で打ち返しを続けた。潮はゆっくりと左に流れていて、時折緩めたドラグから糸が出て行く。だが、予想とは裏腹にエサ取りもあまりおらず、比較的楽な釣りに、逆にエサ取りが少ないことへの一抹の不安が頭をもたげた。
 
 アタリがないままついに日がとっぷりと暮れて夜になった。今日の満潮は午後9時頃。満潮への満ち込みと、下げに入った潮変わりに期待して、黙々と打ち返しを続けた。エサ取りが多ければ、むきエビやイカの短冊と作戦を立てていたが、マムシも時折残って上がってくる状況に少々拍子抜け。打ち返しも滞りがちになってきた。すると、先端で釣りをしていた管理人さんが、玉網に何かを入れて私の釣り座まで来られた。「釣れましたよ~。」「え? 何が??」

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 なんと本命のコロダイではないか!! この玉網が50センチ枠だそうで、それでサイズを推測してほしい。実寸50センチ強。

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 笑顔でコロダイを持つ管理人さん。コロダイは初魚種だそうで、おめでとうございます。アタリがなく、遠投の竿をあおると重かったそうで、手元まで巻いてきたときに、強烈な締め込みをもらったとのこと。ここ桂浜ではレギュラーサイズといったところか。

 さあ、コロダイがいるとなれば、私も隊長も俄然やる気に。曲がり角先端寄りで竿を出していた隊長は、「アタリがない。」と言いながら管理人さんと私の間に移動して、再び戦闘体勢に。私の仕掛けには時折チャリコやゴンズイが掛かってくるだけで、他には何も来ない。隊長も管理人さんも、「ゴンズイばっかりや。」とか、「シマイサギが多いなあ。」とか、そんなぼやきを入れながらそれなりに楽しんでいる? 私のところはついに満潮からさらに下げの潮変わりまでアタリが来ることがなかった。時刻は午後10時を回った。ふと思いついて、先日お仲間とここ桂浜に釣行された、兵庫協会KIサーフのマスターに電話を入れてみた。すると、アタリがあったのは明け方、右に潮が流れた時とのアドバイスをくれた。キーワードは、「明け方」「右流れの潮」。電話を切って海面を見ると、下げに入っても相変わらず左に潮が流れている。明け方? 右流れ?頭の中でマスターの言葉が響いて、折角テントも設営していることだし、竿を一旦すべて上げて、明け方の時合いに期待して仮眠することにした。テントの入り口を風が吹いてくる方向に向けて、銀マットを敷いて寝転がると、なんとも言えず心地よい。目覚ましを3時にセットして目を閉じると、あっという間に夢の中へ・・・zzz。

 午前2時半に自然起床。目覚ましは不要だった。気合が入っている証拠かな? だが、海面を見ると、相変わらず左流れ。このまま右に変わることはないかも?そう思ったが、明け方の時合いには期待が持てる。それで、6本の竿に今度はエサに工夫をして、すべての仕掛けにエサをつけた後、6本一斉に投げる作戦にでた。こうすれば一定時間、6ヶ所にエサがあることになる。4本にはユムシとマムシのミックスがけに、2本はイカ短冊とマムシのミックスがけ。ユムシとイカでエサもちをよくする作戦。

 そうして、午前3時前に再び戦闘開始。時合いは約2時間であると自分に言い聞かせ、アタリを待つ。座ってほっとするのもつかの間、左端の竿のドラグがジャーと鳴った。様子を見るとまたドラグが鳴った。竿先にも生体反応が出ている。もしかしてもらったかも? そう思って、十分糸を送ってから合わせた。ところがなんとスカ(>_<) 隊長のところへ行って、そのことを話すと「イカちゃうか?」とのこと。ハリに掛かった小魚にイカが抱きついてエサを取った。隊長自身、そういったことが何度かあったらしく、一度はゴンズイの頭がかじられて上がってきたらしい。そうか、コロダイではないのか。隊長いわく、「夜中までほとんどアタリがなかったから、夜明けも期待薄いで。明け方にあんまりアタリがあったことないし。」 だが、私には夕べのマスターとの電話で、明け方にアタリがあった、と聞いて、そのことが頭から離れなかった。そうこうしているうちに、今度は真ん中の竿のドラグが、「ジャッ、ジャッ」と短い間隔で2回鳴ったのを確認。もしかするとイカかもしれないが、万が一のことを考えて慎重に糸を送る。そして合わせると何かが乗った様子。そこそこクンクンと頭を振るような感触で上がってきたのは、紛れもなくコロダイだ!! だが小さい・・・(^^;

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 すみません。現場で写真を撮り忘れたので、急遽自宅で撮りました。30センチと少し。いわゆる「マメコロ」です(^^;
でも、口元を見てください。学名「魅惑のくちびる」の意味がわかるでしょう? コロダイはなんとも言えず、色っぽいくちびるをしています(^^;

 

  だが、小さいとはいえコロダイが上がったので、さらに元気が出てきた。時刻はまもなく4時半。おそらく本来の時合いはあと30分くらいだろう。周囲が段々と明るくなっていき、気持ちはあせってくる。マムシの残りもあとわずか。ハリに残ったユムシとイカをうまく生かして、マムシを付け足しては投げ返すの繰り返し。すると、また左端の竿に変化が。穂先が微妙にゆれている。チョン、チョンチョン、そんな感じ。「こんな大切なタイミングでエサ取りかいな。」そう思って竿に手をかけようとすると、なんとドラグがゆっくりと「ジーッ、ジーッ」とまた2回、今回は静かに出て行くではないか。潮の流れかな? 最初はそう思ったが、先ほどのエサ取りのアタリのこともあり投げ返そうと竿を手にして空アワセをした、いや、正確には空アワセをしたつもりだった。ところが、なんと竿先には「グーン、ググッ」とした魚の感触が!! しかも、手ごたえからすると、結構な大物の様子。そして、力糸近辺まで巻いてきたときに、思い出したかのような強烈な突っ込みが。その時点でコロダイであることを確信。2、3度の突っ込みをかわし、ようやく水面に姿を現したのはやはりコロダイ。
 ふぐ 「隊長~、タモ、タモ~!!」
 隊長「なんや、なんや。何か来たんかいな。」
 そう言って玉網をもってかけつけてくれたが、水面に浮いた魚を見て、
 隊長「なんや、コロダイやんか。」
 コトヒキ狙いの隊長にとっては、「なんやコロダイ」であるが、私にとっては、10数年ぶりのコロダイ。2、3度玉網を入れるのに失敗して焦る、焦る。そしてようやく無事玉網に収まった。

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 どうですか。熱気がメガネに表れたこの写真(^^; 喜びの笑顔が見えにくい写真ですみません。時刻は4時35分。まさに時合いが終わる寸前の劇的な獲物だった。

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 実寸で53センチ(拓寸は53.5センチ。)
      久しぶり、実に17年ぶりのランクコロダイが、10センチ近く記録を上回る自己記録になりました。

 久しぶりのコロダイに、思わず見とれてしまい、しばし釣りがストップ。というか、この1匹を手にした瞬間に気持ちの中に納得感がただよって、「もういいや。」そんな気持ちにさせられた1匹だった。管理人さんがかけつけてくれて、写真をとってくれたり、私のカメラで写真を撮ってもらったり。すると、隊長にもアタリがあったようす。駆けつけてみると、やや小ぶりのコロダイが水面に浮かんでいる。やはり時合いは明け方だったか!!

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 実寸35センチほど。微妙なので持ち帰って魚拓にするとのこと。
ふぐ「なんや、隊長もコロダイが釣れて喜んでますやん。」
      隊長「いやいや、とりあえずランク物やし。」

 

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 そう言ってコロダイを締める隊長でした(^^;

 結局このコロダイがラストとなって夜が明けきり、時合いが終わるとともに、今日の釣りも終了となった。午前6時45分、渡船に乗船して帰路へ。

 コロダイを本格的に狙われる方や、もう何匹もコロダイを釣っておられる方にとってはたいしたことのないサイズだとは思うが、とりあえずコロダイ、コトヒキ狙いの釣行で、3人ともコロダイのランク物を見ることができたのは、獲物が少ない中でも上出来だったのではないだろうか。夕方に離岸堤に上がったときには、大丈夫かいな、と思っていた相当の濁り。これが吉と出るか凶と出るか、そう思って釣りを開始したが、終始左流れ(沖側からの流れ)だったおかげで朝方には潮の色がずいぶんと良くなって、隊長に「この潮やったら釣れてもおかしくない潮やな。」と言わせるほど夕方と朝方では潮色が変わった。それが朝方に時合いが訪れた原因なのかもしれない。
 どちらにしても、管理人さんが初コロゲット、しかも50センチオーバー、私にも記録更新のコロダイ50センチオーバー、隊長は結局30センチオーバーのヘダイを含めて3匹のランク物ゲットということで、結果的には納得がいく釣行だった。ここ桂浜離岸堤をはじめ、土佐湾岸の波止では、コロダイを狙いつつ、コトヒキやヘダイ、マダイなども狙えるとあって、魅力のある釣り場が多い。私はとりあえず今回が、土佐湾岸初釣行であったので、これからはどんどん、こちら方面に釣行してみたいと思っている。

 今回ご一緒させていただいた、神戸中央サーフの隊長さん、そしてホームページ管理人さん、お世話になりありがとうございました。

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 地方寄りの管理人さんのポイント方向。向こうに見える橋は、浦戸大橋。橋のたもとから渡船が出る。

 

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 初めの隊長の釣り座。曲がり角の沖先端寄り。ここはコトヒキの確率が高いとか。

 

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 私の釣り座。左の写真を撮影したあたり。何をかくそう、ここも絶好のポイントだそうだ。

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