アーカイブ釣行記8~愛媛県宇和島市嘉島その1 2009.1.3
~宇和島初釣り遠征 前編~
サラリーマン釣り師の私にはそうそう遠くまで釣りには行けない。近畿県内またはその近辺に釣りに出かけるのがほとんど。それでも、一度は訪れてみたい釣り場というのは日本各地にあって、愛媛県西予地方の島嶼部もそのうちのひとつだった。行きなれている方には近い場所でも、私にとっては愛媛県は遠征という言葉が当てはまるそのものの釣り場だったのだ。そんな愛媛県に行くチャンスはふとしたきっかけでめぐってきた。
今から15年ほど前、私がサーフ人生駆け出し5年目くらいのとき、イケイケで大物を釣りまくっていたとき、神戸市の西舞子海岸でイシモチ(コイチ)が爆釣したことがあった。このことをご存知の会員の方は多いと思うが、その釣り場に行くたびに周りの釣り人から「神戸○○サーフの○○さんが○センチを釣った。」と知らされる釣り人がおられて、それが後々、よく雑誌等に投稿されている神戸○○サーフのkisu356さんであることがわかって、いつかはお会いして竿を並べてみたい、そう思っていた方だった。大物号数も全日本サーフでの役職も、私には雲の上のような存在の方で、しかもその方と願ってもない愛媛県に釣行する。その念願がようやく15年目にしてかなった、そんな初釣り釣行だった。
初釣りの釣行計画は、すべてkisu356さんが企画。私には未経験の釣り場だけに、それで随分と助かった。その綿密な計画を拝見したあたりから、やはりすごい方なのだという気持ちが強くなっていた。この初釣り釣行に全身全霊を傾けるため、年末は一切の釣行を自粛。テンションを初釣りに一点絞り。年末、年始とドキドキして過ごし、仕掛け作りと準備に没頭して出発当日を待った。 なんていう前置きが長いのが私の釣行記の欠点かな? それでは本編をば・・・・・・
1月3日午後9時にkisu356さん宅に迎えに行った。挨拶もそこそこに荷物を積み込んだのだが、その間も私はドキドキしっぱなし。12月21日の神戸○○サーフのオープン月例会に参加させていただいた折に少しはお話をさせていただいていたのだが、それだけで私の緊張を解くことはできなかったようだ。だが、車を出発させてお話させていただくうちに、とても気さくで楽しい方であることがわかり、私の緊張は宇和島に向かう道中であっという間に解けていく感じがたまらなかった。
目的地の宇和島港には、翌4日の午前3時頃に到着し、少し仮眠をとる。午前6時35分に定期船が出発するので、午前6時には起き出して出発準備。この日は定期船に乗って第一寄港地である嘉島に向かう。嘉島は、kisu356さんが数年前の同じ時期に好釣果を残した場所だそうで、冬の季節風に弱いためにこの次期に来てもなかなか釣りをする機会がなかったということだ。当日は寒くもなく、風もなく、絶好の釣り日和。嘉島で釣りができることは間違いない。数年前にkisu356さんが好釣果を残したことを耳にして、この釣り日和。テンションが上がらないわけがない。定期船に乗船している間の約30分が長く感じられたことか。睡眠不足なのをすっかり忘れて、私の目はパッチンコ。 同じ船には他に投げ釣りマンが2名。kisu356さんと、どこに上がられるんでしょうね、なんて話をしていた。
午前7時過ぎ嘉島着。すると、同船の投げ釣りマンも下船しようとされている。つまり、目指すポイントは一緒だったというわけだ。下船してお話を伺ってみると、愛媛協会松山フィッシングクラブの方とのこと。釣り場は降りたすぐのところにある浮き桟橋なのだが、ポイントはどうなるのだろう、と思っていたら、「遠いところから来られているのだから。」と先端のポイントを譲ってくださった。下船の際に荷物を降ろすのを手伝ってくださったので、その時点で好感度は急上昇だったのだが、おまけにポイントを譲ってくださって感無量。私達が逆の立場だったら同じことができていたかな、なんてkisu356さんと話しながら、お言葉に甘えて先端のポイントに釣り座を取らせていただくことに。
私とkisu356さんの釣り座。浮き桟橋。水深は足元で15m以上、少し投げると40m以上。いかにも大物が潜んでいそうなポイント。浮き桟橋なので、船酔いに弱い人はちょっと・・・。
酔い止めがあった方が良いかもしれない。
釣り座から船着き場方向。お二人の釣り人は松山フィッシングクラブの方。その向こう側に定期船は着岸する。
さっそく釣りの準備を開始。ここの釣り場での狙いは、ずばりヒラメ。そして、水深が深いことから、アマダイ等も狙える。私が釣りたかったのは、とりあえず最大ランク50センチ以上のエソと、大判カワハギ、アマダイ、イラ等の魚種。それを狙うにはもってこいの場所ということで、さらにテンションは上がる。ヒラメ、エソのエサは活きアジ。この釣り場でサビキ釣りでアジが釣れるかどうか不確かだったので、あらかじめ松山市内で15匹ずつのアジを仕入れてきてある。そして、カワハギ、アマダイ等の狙いには、マムシ(本虫)を持参している。午前7時半頃に第1投。kisu356さんは、活きアジをエサにした3点仕掛けを足元に投入されている。それを真似て、私も足元にとりあえずアジのエサを投げておく。そして、2本目も同じくアジのエサで少し投げ、方向を変えてもう1本のアジエサ。そして4本目には虫エサをつけて4~50mほど投げておく。これだけ投げると、投げた距離と同じくらいの水深がある。おそろしく深い。数学的に言うと、糸ふけを取った時点で45度の角度をつけて道糸が水面に突き刺さっている計算になる。
なんて、知的でアホなことを考えている間もなく、kisu356さんが何やら大きな魚をぶら下げている。足元のアジエサの仕掛けに来たというその魚は・・・・?!
当ホームページ初登場、神戸○○サーフの会長、kisu356さん。釣り上げたのはなんと40センチはあろうかというカサゴ!! 1投目からこれです。なんと言う釣り場、なんという方なのでしょう??
実寸38センチオーバー。クラブ記録更新だそうです。やりましたね~、kisu356さん!! この太っといお腹。魚拓は楽勝で40センチは越えそうです。
kisu356さん、小型のアマダイ。サイズは小さいが、アマダイがいることがわかり、テンションは軒並み↑
kisu356さん、50センチオーバーのエソ。魚体がきれいに見えるのは私だけかな? って、私の出番はいつ?
出ました!! 私の登場!! 人生初ランクアマダイは、エソのBランクとのダブル。このアマダイは、例の全日本キス選手権でデビューを飾り、いきなりランクキスを釣った、私のツキ竿、キャスティズムで釣った。投げた瞬間、竿先がグワッと引き込まれ、びっくり。
きれいな魚体のアカアマダイ。実寸38センチ強は魚拓で39センチとなった。我が北斗サーフのクラブ記録(^^)
松山フィッシングクラブの重松氏が釣り上げたのは、なんと40センチオーバーのカサゴ。これは遠投で来たそうです。それにしてもでかい!!
実寸43センチは、愛媛協会記録だそうです。重松さん、おめでとうございます。それにしても、船釣りでもない限り、こんなカサゴは普段滅多にお目にかかれない。貫禄のある魚体に惚れ惚れ。松山フィッシングクラブのお二人は、他に45センチほどのイラも釣っておられた。(写真を撮りそこねました。すみません。)
実寸43センチは、愛媛協会記録だそうです。重松さん、おめでとうございます。それにしても、船釣りでもない限り、こんなカサゴは普段滅多にお目にかかれない。貫禄のある魚体に惚れ惚れ。松山フィッシングクラブのお二人は、他に45センチほどのイラも釣っておられた。(写真を撮りそこねました。すみません。)
kisu356さんが釣った、イラ35センチ。まあ、なんと良い笑顔なことか。この他、私もkisu356さんも、アジのエサでマトウダイも数匹釣れた。
そんなわけで、結局この日は4時に納竿。16時44分発の定期船で嘉島を後にした。釣れたランクサイズは二人で15匹ほど。他にも、カワハギや小型アマダイ、小型イラなどが釣れ、退屈しなかった。初釣りにはふさわしい、楽しい釣りになった。この日はkisu356さんが予約しておいてくださった、宇和島の民宿で宿泊。翌日の釣りに備え、午後10時前には二人ともぐっすりと夢の中へ・・・・・・・・(後編へ続く)
追伸のコーナー
釣り場に遊びに来ていた地元の子ども達。人なつっこくて、とてもかわいい二人だった。放流予定のエソをあげたらすぐに自宅に持ち帰った。エソなど持って帰らせて悪かったかな、なんてkisu356さんと話していたら、愛媛みかんを箱にたくさん入れて戻ってきた。お母さんが「食べてください。」とのこと。エソがなんとみかんに変身!!エソはミンチにしてオカズにするそうだ。エソでも大切に食用にする、離島の人の心に触れた感じがして、頭が下がった。みかんは小粒だが、びっくりするほど甘くておいしかった。また会おうね、お二人さん。
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