免疫抑制剤
免疫抑制剤なんて、普通は家にあるものではありません。どんな家にあるのか・・・・それは、臓器などの移植手術を受けた家族がいる家にあるのです。免疫抑制剤を服用することにより、移植手術とは切っても切れない関係の、拒絶反応を抑えることが出来るのです。
我が家の息子はただ今小学校5年生。見た目には他の健常の子たちと何ら違うところはありません。で、唯一違うのが、この免疫抑制剤を毎日服用している、というところです。もうブログで何度も書いていますが、息子は生後5ヶ月で生体肝移植を受けました。服を脱ぐとわかりますが、息子のお腹には30センチ四方のところに逆T字型の傷跡が今でも残っています。その移植手術の影響で、息子は小学5年になる現在でも免疫抑制剤を服用しているのです。さて、息子は移植手術の唯一の証人である免疫抑制剤をいつまで服用する必要があるのか・・・・・近頃では家族の間でこの薬のことはほとんど話題に上ることはありませんが、家族皆がちょっと注目している部分ではあるのです。
実は、今日は2ヶ月に1度の息子の定期健診の日でした。妻は勤めに出ているので、休暇を頂いている私が代わりに息子を病院に連れて行きました。病院は大阪市阿倍野区にある大阪市立大学医学部附属病院です。私が行くのは、ほぼ2年ぶりでしょうか。
朝9時に受け付けを済ませ、すぐに採血。息子は子どもには珍しく、注射を嫌がりません。手慣れた様子で自分で腕をまくり上げて、看護師さんに手を差し出します。そして、採血が終わると、ご褒美のポケモンカードをもらうのです(^^)
血液検査の結果が出るのを待って、10時半から主治医の診察がありました。2年ぶりにお会いする主治医の先生です。やっぱりさらに年を取られましたな。お互いに(^^;
その診察の席上、息子の春休みを利用しての入院の日程が組まれました。何の入院か?! 別に状態が悪くなったわけではありません。1泊2日で入院をして肝生検をして、免疫抑制剤を止めれるかどうかの検査をするというわけです。この検査で合格が出ると、息子は晴れて免疫抑制剤を卒業出来るのです。
実は、息子は大学病院での小児生体肝移植2例目にあたります。なので、成長過程でどのように変化していくか、といった経験値がまだ大学病院にはほとんどありません。まだまだ手探り状態。どうやら学会でも常に経過報告がされている模様です。言わば息子は大学病院での「実験台」のような存在なんです。「実験台」なんて聞こえは悪いですが、そうして大学の医学の進歩に貢献する役割を担う代わりに、数千万円と言われる高額な手術費用を全額無料にして頂いているという恩恵を受けています。
息子は何例かある小児生体肝移植患者の中でも、すこぶる経過が良い患者なのだそうです。なので、春休みの入院→肝生検→免疫抑制剤の卒業は、病院にとっての経験値アップにかなり貢献するはずです。そして、息子も晴れて健常の子と同じ生活になる・・・・・
・・・・・病院を出た後、二人で阿倍野の地下にあるラーメン店に行きました。昼食にラーメンを食べたいという息子のリクエストで、有名なラーメン店「古〇」に行くことに決めました。息子とともにしょうゆラーメンを注文。息子は、ちょっと前(私の事故前?)までは1人前なんてとても食べきれなかったのに、今はラーメンの1人前をペロリと食べられるまで成長しました。時が経つのは早いものです。
息子の入院まで、後2ヶ月と少し。平然と元気に過ごす息子を横目に、妻も私もドキドキしてきている、今はそんなところです。
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