それぞれの出発~たびだち~
今日は、現任校最後の勤務日。そして、午後すぐに息子の保育園の卒園式があった。
勤務と言っても、メインはクラブ活動の指導。最後の出勤になるので、家を出るとき気持ちに感慨深いものがあるかと思ったが、そのときはそれほどでもなかった。ただ、最後の練習なので、指導だけは気を入れようと思って家を出た。実は、今度の入学式に吹奏楽部はお祝いの演奏することになっているのだが、3人いる顧問が3人とも異動するという異常事態で指揮者がいなくなるのでその演奏自体が危ぶまれていた。それで、そのことをある卒業生に話すと、僕が指揮をやりましょう、と引き受けてくれたのだ。新しい顧問はとりあえず決まりそうなのだが、だからと言って入学式に即、指揮を振ってくれとは言いにくい。その卒業生は指導の心得があるので、私としては安心して任せられると思った。それで、唯一の心残りがなくなって少しほっとした。
今日はその卒業生が指導の引き継ぎに来校してくれ、演奏曲目の指導の途中で早速交代したのだが、それがちょうど昼頃。時計を見ると、息子の卒園式のためにもう学校を出なくてはならない時間だ。それで、卒業生が指導してくれている間に、そっと音楽室を抜け出して帰ろうと思った。最後だからと湿っぽい挨拶をするのも気が引けたし、息子の卒園式の方が気になっていたからだ。ところが、そんな私の思っていることとは逆に、部員達はそれでは済まされなかったようだ。
職員室で帰る用意をしていたとき、突然職員室の扉が開いた。卒業生が部員全員を引き連れて来たのだ。見ると、部員達は自分の楽器を手にして、目にうっすらと涙を浮かべている子もいた。廊下に集まらせるのも何なので、玄関ロビーに移動すると、卒業生が部員に指示して、その場ではなむけの曲を演奏してくれた。それを聴いて、今日卒園式と重なっていなければもっとゆっくりと別れを惜しめたのに、と残念でならなかったが、部員一人一人から手紙をもらって握手までできたので、すぐに納得できた。でも、黙ってそろっと帰ろうと思った自分を恥じた。こんなかわいい部員達と、もう別れなければならない? そう思うと途端に悲しくなってきた。
余韻を味わう間もなく、すぐに帰宅して着替えてから息子の卒園式へ。それはそれは趣向を凝らした素敵な卒園式だった。歌を歌っている姿を見て、息子が生まれた直後に大手術をしたときのことが走馬灯のように思い出されて、涙が出てきてしまった。息子も明日からいよいよ小学校1年生。ここまでちゃんと成長できるとは、夫婦とも正直思っていなかったのが実際のところなのだ。
私と息子。それぞれの出発~たびだち・・・ これからお互いどんな苦難が待ち受けているかわからないが、私は息子が頑張る姿を見て、自分自身を奮い立たせていこうと思う。息子も無事小学1年生になる。このまま無事に成長してくれることを心から祈っている。
春休み中に、息子が小学1年生になったことを祝って、二人で釣りに出かけようかなと思っている。二人でそれぞれの出発を祝いつつ、釣りを楽しんでこよう。
明日から4月・・・
北斗サーフキャスティングクラブ公式サイト http://homepage3.nifty.com/hokutosurf087/
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