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ホームページとの出会い その2

 入院までの1週間は忙しかった。といっても、withギブスなので移動には限界があるが、職場への病欠や公務災害の申請、警察への事故報告、保険関係の書類の請求や、北斗サーフメンバーへの連絡など、とにかく忙しかった。ただ動くのには限界があるので電話連絡をメインにし、動かなければならないところは妻の運転で車移動した。また、職場の同僚に自宅に来てもらって書類手続きを手伝ってもらったりもした。警察が意外に面倒で、結構足を運んだ。でも、保険の請求や公務災害(通勤災害)保障申請のためには、どうしても事故届けが必要だったのだ。もっとも、公務災害を申請できるだけ私は恵まれている。自営の方なら保障どころか収入の道さえ閉ざされてしまうのだから。私の職場は4階建なので、勤務にはどうしても支障があり、管理職のすすめで病欠の措置をとってもらった。本音はすぐにでも職場に戻りたい心境であったが、実際に足のギブスを見つめているとありがたいことだと思えた。

 1週間後に入院、翌日に手術。手術は下半身の部分麻酔だったので、意識がある状態で手術された。部分麻酔のなんともいえない感触。強烈に痛い脊髄注射をされたとたんに、下半身の全血管に熱湯を注がれたような異様な感覚。そのうちに、触られても感触がない、例えれば痺れきった手足のような状態になった。これはもちろん初めての経験だった。手術の現場が見えないように、ベルトのあたりに幕を張る配慮がなされたが、手術台に寝かされている私の目の前に、なぜか患部の手術を映像するためのモニターが置かれたのにはまいった。患部が関節部の深層なのでドリルで穴を開け、アイスピックのようなもので穴をゴリゴリと広げられ、陥没した患部をトンカチと釘のようなものでゴンゴンとたたいて修復され、そこにできた空洞に顆粒状の人工骨を埋められていった。といった様子はすべてモニターを確認している私の実況だ。観たくなくても見えてしまう位置にモニターを置くなんて、なんと親切なことか。もちろん、私は麻酔されているわけだから、モニターの映像が遠い国の出来事でも、自分の出来事でも、どちらにしても痛みを感じることもなく、触られている感触もなく、人ごとのように思えただろう。手術は約1時間で終了し、すぐに元の病室へ戻された。麻酔は2時間で解けると言われたが、私は6時間かかった。同じ体勢で寝かされていたので、麻酔が解けるごとに床ずれのような痛みと患部の痛みが増していき、私は翌日までうなってベッドに寝ていた。

 それから1週間後に退院。退院しても行動半径が広がるわけではなく、うれしくもなく、むしろ不自由な生活を思って気持ちが重くなっていた。とりあえず、しばらく私は自宅で療養することになった。自宅でも自由に動けるわけではなく、たまの外出は妻に連れて行ってもらう外来の病院だけ。その頃になって初めて気づいた。あ! よく考えたら、この足じゃ釣りにも行かれへん!! 今まで仕事のことやら諸手続きのことで頭が一杯だったが、少し落ち着いて冷静に考えると、自分にとってもっともショックだったことは、仕事のことよりも釣りにも行けない状態なのだということだった。そのことでしばらくは鬱状態になったような気もする。気持ちの整理がつくまで少し時間がかかった。整理がついても生活が変わるわけではない。自宅で退屈した私は、仕方なく愛用のMacintoshのノートPCでインターネットを始めた。その頃はまだ、そんなに頻繁にインターネットをしていたわけではないが、様々なサイト、特に、発見した投げ釣りのサイトをメインにネットサーフィンし出したのはこの怪我の自宅療養がきっかけだった。先日のブログにも書いたが、今買い換えようとしているポンコツノートPCは、実は目に見えない釣り仲間に会うための扉だったのだ。

すみません、話の流れはもうおわかりだとは思いますが、 さらに「その3」に続きます(^^;

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コメント

ふぐたろうさん。こんにちは。数年前にツッチーさんのHP掲示板で、諸事情があって釣りに行ってないという言葉がありましたが、怪我をされてたのですね。又、ウミケムシの話題では、長文にて持論を述べられていた事もありましたが、教師をされているとは・・・。ふぐたろうさんの姿が少しずつ、見えてきました(笑)。毎日、楽しみに拝読させて頂いております。今後も色々と教えて下さいね。

斉藤さん、こんにちは。あまり姿が見えすぎると相手の方を幻滅させてしまう恐れがありますので、ほどほどにしておきます(^^; また訪問しにきてください。

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