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とんでもhappenな釣り 2

 尾鷲の三田火力発電所をご存知だろうか。この名前を聞いて、「あ、矢ノ川尻やん。」なんて思える人はサーフ暦が長い。私が北斗に入った直後の数年は、冬になると毎年のように矢ノ川尻フィーバーが起こっていた。もちろん対象魚はコトヒキ。大物対象魚の分類では「シマイサギ」になっているが、その中で本当の「シマイサギ」と「コトヒキ」に分けられている。2魚種は模様が違うのですぐにわかる。なぜこれらの魚が対象魚になったのか、ある意味地域性がある魚種なのでランクサイズのものを釣るとなると、それなりに遠いところまで行く必要がある。それが大物魚種に数えられているのだから、全サのメンバーは号数稼ぎに苦労するのである。ほら、そこのあなたも・・・でしょ?

 矢ノ川尻は三重県尾鷲市にあるが、当時はその河口にある三田火力発電所から暖まったタービン冷却水、つまり温排水が直接流されていた。だから冬でも水温は非常に高く、気温の低さと相対して、手をつけるとあたかも湯につけているような錯覚に陥ったものだ。

 ある年の4月、そんな矢ノ川尻に私は釣行した。私は釣り場の混雑が嫌なので、冬の最盛期に行くのは気がひけ、もうだめだろうなと思いながらもフィーバーが収束し始めた春に釣行したわけだ。その当時は今のようなきれいに整備された護岸ではなく、石垣を交えた昔からの護岸になっていた。背中側にあった藪の中にはタヌキ夫婦?が住んでいて、よく持参した弁当のおかずを分け与えてタヌキ夫婦には感謝?されていた。そんなタヌキ夫婦が住む護岸に着いたのが午後7時。夕マズメの時合いは終わっていたが、ここは時間よりも潮が高いときがチャンスになるので、午後8時半に満潮を迎えるこの日は、まさに着いたときが絶好のチャンスであった。さっそく当時愛用していた振出しトライビームの30号を3本セットし、イカの切り身をつけて投げ込んだ。スタンバイOK! 

 ところが、しばらくしてもアタリがあるものの餌が取られるだけで餌取りの正体がわからない。この場所で餌取りは何だろうか、なんて考えてながら投げ返したが、チョンチョンと当たるだけで乗らないのである。おかしいなと思って1本の竿をスーッと誘いをかけてみた。すると突然竿が引ったくられ、強烈な締め込みがきた。え?と思って巻き上げてみると、なんとBランクのコトヒキ! 餌取りの正体はコトヒキだったのだ。コツを飲み込めた私は、投げては誘い、また誘い、を繰り返した。そうすると、誘いをかけた直後に必ず乗るようになった。3本誘いをかけたら3本とも魚が乗って、3本の竿で股間を交互にたたかれて痛かった。結局その日は8時半の満潮までにCランクを含めてランクサイズが計10匹。たった1時間強の釣りでホクホクした私はスタコラサッサと帰宅した。ちなみに、そのことを有光氏に話すと、翌日に仕事を休んで出撃して13匹の収穫! その後1週間の間に、クラブ員が釣行しまくったのは言うまでもない。

 今では発電所からの温排水が冷やされてから流されているとのことで、コトヒキは釣れなくなった。まあ、温排水が自然に与える影響を考えると、正しい選択だったとは思うが、サーフの仲間うちでは「正しくない選択」と思っている人も多いことだろう。私も大物台帳ではDランク2匹とCランク1匹がまだ残っている。Dランクの実績もあっただけに、フィーバーしている間に釣っておけばよかった、と後悔しても後の祭り。まあ、これだけ釣れたのだからよしとしておかないとね。

 ちなみに、尾鷲湾はコトヒキの多い海域である。事実、磯からのグレ狙いの外道で来ることが多いらしい。温排水が出ている矢ノ川尻にはやってこなくなったが、コトヒキ狙いでは尾鷲湾が狙い目かも? どなたか作戦会議をしませんか?

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コメント

コトヒキには苦労しています?
入会当時はまだ矢ノ川で釣れていましたが
何度かいってもまったく釣れず。
で、実はその間にもっと東の方で
同じ時期に爆釣してたんですよね~。
高知の方も、地元の方の話等総合すると
養殖イカダの量に比例して、
魚も減っていた模様。
一方、そんなものに関係なく釣れている釣り場も
間違いなくあります。
これまでの常識にとらわれずに狙ってみると、
笑いがとまらない釣りができるかもしれませんね。

やまさん、こんばんは。もしかして浜岡ですか? 原発横と聞いてどうも触手が動きません。というか、今はコトヒキにはあまり興味を示していないのかも。私的には「食部門」で、どうも不合格なんですよねえ。まあ、まだまだ先はありますから、そのうち高知県か、または東へ汚染覚悟で?出撃してみます(笑)でも、尾鷲湾もなんとか攻略してみたい、とやまさん方の会長様もおっしゃっていました(笑)

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